この「大人の保健室」としてお届けしているコラムも回を重ねてきました。
現在5人~6人に一組のカップルが不妊に悩む時代と言われています。
まだまだ妊娠なんて考えられないネイリストさんたちも、いつか妊娠を考えるようになった時、「不妊」は他人事ではない、そんな時代になっています。
このように多くの人が悩む不妊ですが…、
・そもそも不妊の原因はなんなのか?
・さらに掘り下げたら出てくるものはなんなのか?
今回は近い将来に不妊で悩まないように、少し一緒に考えて頂けたらと思います。
不妊症の原因は何?
不妊症の原因には、排卵因子(排卵障害)、卵管因子(閉塞、狭窄、癒着)、子宮因子(子宮筋腫、子宮内膜ポリープ、先天奇形)、頸管因子(子宮頸管炎、子宮頸管からの粘液分泌異常など)、免疫因子(抗精子抗体など)などがあります。
※因子とは、「ある結果をひき起こすもとになる要素」のこと。
このうち多いのは排卵因子と卵管因子、それに男性因子になります。また、実は30%前後は原因不明とも言われているんです。
今回は特に割合の多い「排卵因子」と「原因不明」について、少し共通する部分を考えていきますね。
「排卵因子」とは
まず、排卵因子とは何らかの原因で卵子が上手く育たない、もしくは排卵しないことを言います。耳馴染みのない言葉かもしれませんが、一番わかりやすい症状は「生理がとまること」です。
生理とは排卵が起こって基本は起こります。(無排卵月経はのぞく)
「排卵していない=体温が2層にならない」ので基礎体温をつけていれば多くの場合は気づくことが可能です。
または、卵子が育ったのにうまく排卵しないこともあります。(多嚢胞性卵巣症候群と言われるものです)これには諸説がありますが、ホルモン異常と糖代謝異常が有力な説としてあげられています。
「原因不明」不妊とは
原因不明不妊とは、『西洋医学の不妊治療の検査では原因が見つけられない事』をいいます。それは別の角度から見ると、「西洋医学では見つけられない原因がある」ということ。
例えば、排卵因子の原因にあげられている、「ホルモン異常」ですが、これは「ストレスの影響が大きい」と言われています。
実際の不妊治療の検査では、ストレス度合を測定することはありませんし、もちろんこれが全てではありませんが、ストレスの影響は、別途、原因不明不妊の要因のひとつとしてあげられることも。
不妊の原因に共通するのは「ストレス?!」
例えば「ストレスで生理が止まった。」
こんな会話をしたことがある人もいるのではないでしょうか?
ではなぜストレスで生理がとまるのでしょうか?
一説では、子宮は直接生命の維持に関わる臓器ではないことから、他の臓器の機能を優先するために生理がとまるともいわれています。
また、ストレスが過剰になると脳が疲弊して必要な指示がだせなくなるといも言われています。
そのメカニズムは様々ですが、ストレスはなくそうと思ってもそう簡単にはなくせるものではありません。だからこそ不妊で悩まない為にも今からストレスとうまく付き合うコツを知っておくことも大切になってきます。
ストレスとうまくつきあうコツ
ではどうすれば、極力ストレスなくすごすことができるのでしょう?
色んな雑誌や書籍などでストレスと付き合うコツなどもよく載っていますが、ここではいくつか簡単に出来る方法をご紹介させて頂きますね。
ストレスの大きな問題点はオン・オフの切り替えがうまくいかないことです。
リラックスしなければならないタイミングでも、力を抜けずにいらいらしていることはありませんか?すぐになかったことにするのは難しいかもしれませんが、ちょっと一息つける時間をつくることが大切です。
私のお勧めは…
・大好きなティーカップなどで美味しいハーブティをゆっくり飲む
・好きなアロマの香りをたいてゆっくりとすごす
・イライラしている時はパソコンやスマホから離れてみる
・感動する(泣ける)映画をレンタルしてきて一人で思いっきり泣く
・休みの日には緑の多い場所でゆっくりすごす
です。ぜひ出来そうなことからやってみてくださいね。
大好きなお仕事をしているとはいえ、やはりストレスはつきものです。
妊娠を考えた時に不妊で悩まなくてすむようにストレスを解消する方法を身に着けておきたいものですね。