野菜くずが美味しい出汁に!栄養たっぷりベジブロスの作り方

ベジブロスという、野菜の切れ端や皮といった、本来であれば使わない部分を使用した出汁が、いま注目されています。免疫力アップや抗酸化作用、アンチエイジングといった効果があるために、特に女性に人気となっています。

しかし、「野菜の皮とかヘタってゴミだし、本当に使えるの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか?実は、野菜は皮やヘタ、切れ端といった捨てられる部分にこそ、栄養が詰まっているのです。

今回は、ベジブロスについてだけでなく、作り方やアレンジレシピまでご紹介します。

ベジブロスとは

ベジブロスとは、野菜の皮や切れ端を使って作る出汁です。本来は捨てる部分を使用することで、ゴミの削減と栄養をきちんと摂取することができます。

野菜の皮や切れ端で作る出汁

ベジブロスとは、野菜の皮や切れ端を有効活用して作る、出汁のことを指します。

野菜は、種類によっては捨てなければいけない部分も多く、「もったいない」と感じることもありませんか?生ゴミも増えて、処理が大変ですよね。しかし、ベジブロスはその切れ端を有効活用した出汁なんです。

野菜の切れ端や皮を使用しますが、うまみや甘みが溶け出して、洋食でも和食でも、どんな料理にも使えることが特徴です。

野菜の切れ端には栄養が詰まっている

野菜の皮や切れ端、ヘタなどは「食べられない」と思っていませんか?確かに、料理の食感や味を良くするためには捨てた方が良いですが、実は栄養がかなり詰まっている部分です。

野菜には、食物繊維やビタミン、ミネラルが豊富に含まれています。栄養は野菜のどの部位にも含まれていますが、特に皮には多いです。皮は外の環境から中身を守るために強く作られており、たくさんの栄養が詰まっています。

特に、「ファイトケミカル」という成分が大切です。ファイトケミカルは加熱によって、体に吸収できる状態になります。これによってうまみや甘み、栄養が溶け出して、体に良い出汁に変化するのです。

ベジブロスの驚くべき3つの効能

ベジブロスを食べることで、主に3つの効果が得られます。

・免疫力アップ
・抗酸化作用
・アンチエイジング

野菜のビタミンや食物繊維を摂取できるため、免疫力がアップし、風邪予防につながります。さらには、ファイトケミカルには強い抗酸化成分が含まれているため、活性酸素という血管や細胞を傷つける成分をおさえ、動脈硬化や生活習慣病を予防します。

また、病気の予防や健康的な体作りができることから、アンチエイジング効果も期待できます。

ベジブロスの作り方

ベジブロスは、材料の選び方に注意が必要です。それらを踏まえた作り方をご紹介します。

材料の選び方

材料には、「有機栽培や自然農法の野菜」を選ぶようにしましょう。より健康的で、体に優しい、栄養満点のベジブロスにすることができます。

農薬や化学肥料を使っている野菜でも問題はありませんが、どうしても、農薬や化学肥料が残留した野菜を使用する可能性があります。

もしもそうなった場合、残っている農薬や化学肥料で、かえって健康を損ねる可能性もあります。健康を意識したメニューのはずなのに、意味がなくなってしまいます。

そのため、無農薬野菜などを使う方が安心なうえに、ムダになる有機野菜を有効活用することもできます。

ベジブロスに用意するもの

調理の際は、以下のものを用意しましょう。ベジブロス1リットル分の材料になります。

・野菜の皮やヘタなどの切れ端
・お水 1300ml
・お酒 小さじ1

野菜は玉ねぎやにんじん、トマト、しいたけや長ネギなどがおすすめで、皮やヘタ、タネなどが使用できます。いつも捨てている部分と考えると、分かりやすいでしょう。

また、野菜が足りないときは、出汁昆布や煮干し、干ししいたけ、干しエビなども使用できます。

作り方

作り方はとても簡単です。

①鍋に材料をすべて入れる。
②火をつけたら、弱火で30分ほど加熱する。
③火を止めたら、ボウルにザルなどを置いて野菜と出汁を分ける

以上で完成です。お酒が野菜のうまみを引き出してくれるため、忘れないようにしましょう。

ベジブロスの活用レシピ

ベジブロスは、料理のジャンルを問わずに使用できます。中でも特に簡単な、ダイエット効果もあるスープ料理へのアレンジをご紹介します。

野菜スープへのアレンジレシピ

出汁を使って、そのまま野菜がたっぷり入ったスープを作れます。

【材料】
・キャベツ 100g
・ソーセージ 4、5本
・にんじん 50g
・玉ねぎ 1/2個

・ベジブロス 400ml
・岩塩 少々
・ブラックペッパー 少々

こちらは、数人分のレシピになります。野菜は、自分の好みに合わせて変えても問題ありません。

作り方

作り方は以下です。

①鍋に野菜以外の材料を入れて、加熱する。
②沸騰したら野菜を入れて、弱火で20分ほど煮込む。
③野菜がやわらかくなったら完成。

栄養たっぷりで、ビタミンや食物繊維をよりしっかりと摂取できます。また、具沢山のスープを食事に取り入れることで、食べ過ぎ防止にもつながり、ダイエット効果も期待できます。洋食だけでなく、和食にもアレンジをすることができます。ぜひ試してみてください。

まとめ

ベジブロスという、野菜の切れ端や皮を使って作る出汁に注目する人が、増えています。いつもは捨てている野菜の皮やヘタ、タネなどを使用することで、詰まっている栄養を摂取することができ、ゴミを減らすこともできます。

また、免疫力アップや抗酸化作用、アンチエイジングにも効果的で、女性に人気です。

ベジブロスは、タマネギやにんじん、トマト、しいたけといった野菜を使用します。ただし、材料を選ぶ際は、無農薬の有機野菜や自然農法の野菜を選ぶようにしましょう。

農薬などが溶け出してしまう心配がなく、よりベジブロスの効果を高めることができます。

作り方は簡単で、水とお酒を一緒に加熱するだけです。お酒が野菜のうまみを引き出してくれるため、忘れないようにしましょう。また、野菜スープといったメニューにアレンジすることも可能です。

ベジブロスは和食でも洋食でも、どんなメニューとも相性が良くて使いやすいです。気になった方は、ぜひ試してみてくださいね。

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