酒粕が美容や健康に良いとメディアなどで話題になっています。酒粕が注目を集めるようになったのは、杜氏(日本酒を作る人)の手が白くて美しいことが知られるようになったことがきっかけでした。
美しい手をサポートするネイリストには特に気になる存在です。
しかし、酒粕の魅力は美白効果だけではありません。栄養豊富で健康にも美容にも良い酒粕の魅力の一部をご紹介いたします。
そもそも酒粕ってなんだろう?実は栄養の塊です!
酒粕とは本来日本酒を作った時の搾りかすのことです。日本酒を作る際に蒸し米の他に麹を加え発酵、微生物の力でお米の糖分がアルコールに変わります。
そしてそれを絞ったものが日本酒となり、元々はお米だった搾りかすが酒粕になります。日本酒を絞る際に圧力をかけるので板状になっていることが多いようです。
酒粕はお米の栄養が濃縮されている上に発酵によりさらに栄養価が高くなっています。特にビタミンB群、葉酸、パンテトン酸などが多くなっています。
ビタミン B群は偏頭痛などの不定愁訴や仕事で酷使した目の疲れ、ストレスなどで乱れた精神状態を改善する働きがあるので仕事で日々つかれてしまっている人は酒粕を毎日に食事にとりいれるとよいかもしれません。
酒粕は女性の味方!……だけど注意も必要です
ビタミンB群とパンテトン酸は効率よいエネルギー変換に必要な栄養素であり、疲労回復の効果と共にダイエットなどもサポートしてくれます。
そして葉酸は免疫力向上や消化器の異常を防いでくれる他に、赤ちゃんにとっても大事な栄養素です。
酒粕は女性には嬉しい効果がそろっている魔法の食材なのです。
こんな魔法使いのような酒粕ですが、弱点が1つあります。それはアルコール分が残っているということ。8%ほど残っているので、たくさん食べた後に車を運転すると酒気帯び運転になってしまう可能性があります。
またお酒に弱い人はこれだけで酔ってしまう可能性もあり、食べる際には注意が必要です。
酒粕を上手に食べて美しくなろう!
しかし、そんな酒粕も火を通してアルコール分を飛ばすことで食べやすくなります。また、酒粕は温めると風味が良くなることで知られており、落語でも焼いて食べるなどの記述があります。
おすすめの食べ方は、薄く切った酒粕をトースターで焦げ目がつくまで焼いて食べる方法です。
みそやしょうゆなどで塩辛く食べるとちょっとしたおつまみになりますし、砂糖やはちみつで甘くするとデザート感覚で食べることが出来ます。
他にも普段の味噌汁の中にひとつまみ入れることで粕汁になり、コクのあるおいしさで体を芯から温めてくれます。
また、乳製品との相性が良いので酒粕入りのシチューなどもおすすめです。
他にも、酒粕は生活習慣病やがんの予防にも期待が出来ると言われています。日々の生活の中で美味しく酒粕を取り入れることで美しさと健康をサポートしてくれます。
酒粕の保存方法や保存期間は?
酒粕はスーパーなどで簡単に手に入る食材になりますが、一度で使い切るには少し余ってしまうかなという量で売られています。
買いだめをしても美味しく食べきることができるように酒粕の保存方法をご紹介します。
常温保存
常温保存の場合は直接日が当たらず、なるべく涼しい場所にタッパーなどの密閉容器に酒粕をいれて置いて置くだけで保存が可能です。
ただし、常温保存の場合は2週間以内で使い切るようにしましょう。
冷蔵保存
開封後に冷蔵での保存する場合はしっかりと密閉した状態で保存することが大切です。余った酒粕をラップで空気に触れないように包み密閉が可能な容器にいれて保存してください。3〜6ヶ月以内で使い切るようにしましょう。
冷凍保存
大量に酒粕が余ってしまいなかなか使いきれないという時には、冷凍保存がおすすめです。冷凍保存の場合でも密閉での保存が必要です。
後から使うことを考えて、一度の使用量だけ解凍できるように小分けにしてラップで包み密閉容器へ詰めます。
保存期間としては1年くらいは持つので安く手に入る時にまとめ買いしても大丈夫ですね。
昔から日本女性の美しさを支えていた酒粕。これからも注目していきたい食材の1つですね。ぜひ、お試しください!