「疲れたから早く寝たいのに、布団に入ってもなんだか眠れない」
「彼の食べ方がものすごく汚い!無性にイラッとする」
「いつも通りの掃除洗濯、なんだか胸がドキドキする」
ネイリストの皆さんの中に、若くても、こんな今までと違った身体の変化を感じている方、いらっしゃいませんか?少し体調が悪い程度…そんな風に思っていても、ちょっと立ち止まる必要がある場合も。
たとえば、最近話題にもよくのぼる「プチ更年期」という言葉、皆さんご存知でしょうか?女性の更年期障害の低年齢化が話題にもなっていますが、きちんとした知識をもって、万が一の時、体調の変化には正しい対策がとれるようにしておきたいもの。今日は女性のプチ更年期とプレ更年期の違いについて触れていきます。
女性ホルモンの分泌のメカニズムとは?
女性の皆さんには、ほんの少しでも女性ホルモンの分泌のメカニズムは知っておいていただきたいので、本題に入る前に少し触れておきますね。
女性ホルモンは、脳と卵巣の連携プレーによって分泌されています。
「そもそもホルモンはどこから出ているのか?」というと、子宮からと思われている方も多いようですが、実は卵巣から。卵巣からホルモンを分泌する指令を出すのが、脳の中心部分にある間脳であり、その中の※視床下部という部位から出ているんです。
※視床下部
体温調節、抗利尿ホルモン、血圧、心拍数、摂食行動や飲水行動、性行動、睡眠、子宮筋収縮、乳腺(にゅうせん)分泌などの本能行動、及び怒りや不安などの情動行動の調節をつかさどっている部分。
プチ更年期とプレ更年期とは?
みなさん「更年期」という言葉自体はきっとご存知ですよね。でも、意味合いがまったくちがう2つのワード、説明します。
<プチ更年期>
スタート地点が脳の視床下部です。ストレスや不規則な生活が原因となり、視床下部がダメージを受け、ホルモン分泌指令を正常に出せず、合わせて自律神経のバランスも崩します。つまり、20代~30代でも更年期と同じような症状がでてくるという事です。
<プレ更年期>
本格的な更年期のスタート地点は卵巣です。脳の視床下部が命令を出しても卵巣の老化のため、これに答えることができず、脳はパニック状態に。そしてホルモンや自律神経が乱れます。一般には45歳~55歳くらいの間に起こります。
ご覧頂いたとおり、プチ更年期とプレ更年期のメカニズムは全く異なります。
プチ更年期の場合、主にストレスや生活習慣、食事のとり方によって随分と改善します。
接客業の方や、生活リズムが不安定な方に多いので、もしかするとネイリストさんの中で思い当たる方がいらっしゃったら、少しだけ、無理をしすぎていないか、立ち止まって考えてみてください。
また、若いころからしっかりとした生活習慣を送り、女性ホルモンのバランスをしっかり保つ事が、本格的なプレ更年期になった際、大分楽に過ごせるようになるポイントでもあるので日常で少しでも心がけてみてくださいね。