毎日の生活の中で、偏頭痛やめまい、さらには肩こりに悩む方は多いのではないでしょうか?痛いだけでなく、動けないほど辛いときもあり、日常生活に支障が出ますよね。
頭痛やめまいは、姿勢や体調不良が原因と思われがちですが、実は血行不良から発生していることがほとんどです。血行不良改善のためには、耳を動かす「耳マッサージ」が効果的です。
今回は、耳マッサージがどうして頭痛やめまいに効果的なのか、マッサージはどうやるのか、さらには耳マッサージを行う際の注意点までご紹介します。
耳マッサージの効果
耳マッサージには、血行改善、めまいや頭痛の減少、リンパの流れを良くするといった3つの効果が期待できます。
耳周りの血行が良くなる
耳マッサージによって、耳周りの血行が良くなり、冷えが改善されます。
耳は、普段なかなか動かさない上に、自力で動かすことも難しい場所です。しかし、耳も体と同じで、動かさないと血液の流れが滞り、血行不良が起きやすいです。
マッサージで意図的に動かすことで、血液が流れ出します。血液が流れ出すことで、血行も良くなることが期待できます。
めまいや頭痛の症状がおさまる
耳マッサージで血行不良が改善されると、めまいや頭痛、さらには肩こりの症状までおさまることがあります。
血行不良のとき、脳は酸欠状態です。酸欠になると、脳に酸素を送ろうとして、血管が拡張されます。しかし、急な血管の拡張は血管の圧迫につながります。
血管が圧迫されることで痛みが発生し、偏頭痛やめまいが起こるのです。さらには、偏頭痛で体が動かしにくくなり、体勢がずっと同じになることで、肩こりも発生します。
そのため、耳の血液の流れや血行を改善することで、めまいや偏頭痛、肩こりといった体調不良の改善にもつながります。
リンパの流れが良くなる
耳周りは、リンパがたくさん集まっている場所でもあります。耳マッサージで耳周りを動かすことで、リンパの流れが良くなる可能性があります。
リンパも血行と同じで、長時間同じ体勢や状態でいると、流れが悪くなります。しかし、耳を動かすことでリンパの流れが良くなり、老廃物が流れやすくなります。老廃物が流れやすくなることで、顔まわりのむくみ改善にもつながるでしょう。
血行促進になる耳マッサージの方法
血行促進につながる耳マッサージの方法や意識すべきツボをご紹介します。
耳マッサージの手順
耳マッサージは、以下の流れで行なってください。
①両耳を指全体で軽く揉む
②上、下、横に5秒ずつ軽く引っ張る
③耳を横に引っ張りながら後ろに5回まわす
④耳を手のひらで包んで折り曲げて5秒間キープする
⑤手のひらで耳を包んだ状態で後ろに5回まわす
はじめにしっかりと耳全体を揉んでやわらかくすることが、運動前のストレッチのような役割を果たしてくれます。やわらかくすることで、後に続くマッサージの効果もあらわれやすくなるでしょう。
耳を回したり動かすときは、なるべくゆっくりとしたスピードで行うことで、痛みを感じにくいです。
意識すべきツボ
神門(しんもん)という、耳の上側、付け根の内側あたりにツボがあります。神門は頭痛緩和のツボのため、意識的に押しましょう。
ただやみくもに押すのではなく、ツボも意識して耳を押して、しっかりと効果を取り入れましょう。手順①の、耳全体を揉んだあとに神門を押すのがおすすめです。
マッサージを行う時の注意点
マッサージを行う際は、手を温める、1日3回マッサージする、耳の冷えを日頃から防ぐといった3つに気をつけましょう。
手は温めてから行おう
耳マッサージ前に、手を温めてから耳をさわるようにしましょう。手を温めることで、より耳の血行が良くなります。
耳をさわる手が冷えていると、その冷たさが耳に伝わってしまい、なかなか血行が良くならない可能性があります。
そのため、マッサージ前に温水で手を洗う、温かいおしぼりで手を拭くというように、なにか温かいもので手をきれいにしましょう。熱湯は手を乾燥させてしまうため、ぬるま湯がおすすめです。
朝、昼、夜の1日3回行おう
耳マッサージの効果は分かったものの、「どれくらいの頻度でマッサージすればいいの?」と疑問に思う方もいらっしゃいますよね。マッサージは、朝と昼と夜の1日3回がおすすめです。
耳は動かさない場所のため、すぐに冷えてしまいます。そのため、多いと感じるかもしれませんが、1日3回ほどマッサージするのが、最も冷えにくいと言われています。朝起きたとき、昼食後、夜寝る前のように、時間を決めて3回続けてみましょう。
耳の冷えも防いでいこう
耳マッサージだけでなく、日頃から耳の冷えを防いでおくと、よりマッサージの効果が出やすいです。特に、冬場は耳あてを使用するのがおすすめです。
耳は、マッサージである程度の血行改善が期待できるものの、外の空気に触れるとすぐに冷えてしまいます。特に冬、雪の日は空気がとても冷たく、なかなか温まりません。マッサージ前に冷えていると、手順①の耳を揉むことに時間がかかってしまいます。
そのため、日頃から耳を冷やさないように気をつけましょう。また、冷えていると感じたら決まった時間でなくても、マッサージをしても問題ありません。耳をなるべく冷やさないように気を配ってみましょう。
まとめ
偏頭痛やめまい、肩こりといった体の悩みを持つ人は多いです。姿勢や体調不良が原因かと思いがちですが、実は耳周りの血行不良が原因となって発生しています。
血行不良の改善には、耳マッサージがおすすめ。血行不良の改善から偏頭痛やめまいをおさえ、リンパの流れも良くしてくれます。
耳マッサージをする際は、以下の3つに注意しましょう。
・手を温めてからマッサージする
・1日3回以上のマッサージを心がける
・日頃から耳の冷えを防いでおく
また、耳マッサージの際は、頭痛をおさえる「神門」というツボを押すのも効果的です。毎日マッサージの時間を決めて、続けてみてくださいね。