柔らかな日差しが気持ちのいい季節も終わり、さんさんと降り注ぐ太陽が眩しい季節もすぐそこ。ネイルサロンに通う女性の美意識は高いもの。
当然日焼けも気になるところです。
正しい知識と的確な対策が大切。もっちりと美しい白玉肌で夏を乗り越えましょう。
日焼けには２種類のパターンがある
まず、日焼けには「サンタン」と「サンバーン」という２種類のパターンがあるのを知っていますか？
単に「日焼けした」と言っても、症状や焼け方には違いがあり、それぞれ日焼けのパターンによって対処法が異なります。
「サンタン」と「サンバーン」について詳しくは、下記でご説明していくので参考にしてくださいね。
サンタンは軽度の日焼け
サンタンは、日焼け後の皮膚が黒くなる日焼けのことを指します。このパターンは、紫外線A波（UV-A）と呼ばれる紫外線によって起こる症状です。
紫外線A波が肌に当たると、メラニン色素が生成され肌の色が褐色化し、いわゆる「小麦肌」の状態になるのです。
サンタンの日焼けパターンは、新陳代謝によってメラニン色素が排出されることで、徐々に肌の色は元に戻りますが、メラニン色素が肌に蓄積してしまうと、シミの原因にもなります。
サンバーンは重度の日焼け
こちらは、紫外線B波（UV-B）によって引き起こされる日焼けです。
サンバーンは、肌がヒリヒリしたり、赤くなったりとやけどに近い状態になり、サンタンに比べると日焼け後の症状が重くなります。回復の過程で症状が落ち着いてくると皮がむけるパターンの日焼けです。
日焼け後の症状が回復するまでに時間がかかるというのもありますが、サンタンに比べ重症と言われるのは他にも理由があります。
それは、将来的に皮膚ガンを引き起こしてしまう可能性があると言われているからです。紫外線B波は肌表面の細胞を破壊してしまうため、肌細胞の内部にあるDNAを損傷してしまうのです。
また、突然シミができたりするといった場合もあり、こちらの日焼けパターンは引き起こさないようにしっかりとした対策が必要になります。
日焼けが引き起こす肌へのダメージは？
先ほど、日焼けパターンと症状についてお話ししましたが、ここでは日焼けの原因となる紫外線による肌ダメージについてお話しします。
紫外線には、真皮層まで浸透し肌の弾力性を奪う紫外線A波（UVA）、表皮に吸収される紫外線B波（UVB）、皮膚ガンなどの発ガン性物質を含む紫外線C波（UVC）の3種があります。
一番危険性の高いUVCはオゾン層の影響で地上には届きません。そこで注意が必要になってくるのが、UVAとUVBの2種類。
UVAによるダメージ
UVAがダメージを与える真皮層は約70％がコラーゲンで出来ており、肌の弾力性は真皮内で守られているといっても過言ではありません。その真皮層がダメージを受けてしまうと、弾力性が失われ、シワやたるみの原因となります。
UVBによるダメージ
UVBは真皮より浅い、表皮に吸収されるので皮膚表面にやけどのような炎症を引き起こします。
さらに、メラニン色素が沈着してしまうため、シミやそばかすなどの原因を生み出します。
日焼け止めクリームのSPAやPAの意味とは
日焼け対策といえば一番に思い浮かぶのは、日焼け止めクリームですよね。
でも、ただ塗っていれば良いというわけではなく、紫外線の種類や状況に合わせて正しいものを選んで使わなくては意味がありません。
日焼け止めクリームに表記されている「PA」や「SPF」の値が示す意味を知っていますか？
PA
「PA」とは、UVAの作用を抑制してくれる「UVAPF」という国際基準の値で、
・PA+ …UVAPF2～3（UVA防止効果がある）
・PA++ …UVAPF4～7（UVA防止効果がかなりある）
・PA+++ …UVAPF8～15（UVA防止効果が非常にある）
・PA++++ …UVAPF16以上（UVA防止効果が極めて高い）という表記規定を表す数値になります。
+が多い方が、UVA防止効果が高くなるため、常に+が多いものを使っていたら良いのでは？と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、+数が高いものは、長時間肌につけていると肌荒れを起こす成分を含んでいる場合があります。
普段のお買い物などの外出程度であれば、PA+が低い方が肌には刺激が少なく、紫外線予防も問題ありません。
+の数値が高いものは、海水浴など常に紫外線を浴びてしまう環境である場合に使用するなど、用途によって使い分けるようにしましょう。
SPA
「SPF」は、紫外線を浴びた後に炎症が起こるまでの時間をどれほど伸ばせるかの指数のこと。
SPF数値が高いほど、その時間を伸ばしてくれるというものです。例えば何も塗らずに紫外線を浴びて20分で炎症が起こる人が、SPF30の日焼け止めクリームを塗るとします。
20×30=600=10時間の日焼け止めの効果が期待できる、ということになります。
SPF数値が高いほど、肌への負担が重くなってしまいます。証拠に、赤ちゃん用の日焼け止めクリームなどはSPF値が低いものがほとんどです。
大切なのは、SPFの数値の大きさよりも紫外線を浴びる時間。こまめな塗り直しが、肌をしっかり守る秘訣です。
日焼けしてしまった時のアフターケア
日焼けした肌は“火傷状態”。アフターケアとして必要となってくるのは“沈静”してあげることです。洗顔後に日焼け後の肌に特化したスキンケアを行うのがおすすめ。
特に日焼け後のスキンケアおすすめなのは「収れん化粧水」です。ほてった肌をスーッと気持ちよく沈静してくれ流効果があります。また、乾燥しやすくなっている日焼け後の肌には充分にうるおいを与えるなど、極力シンプルに、繊細に扱ってあげるようにしてください。
日焼け後の肌に嬉しいスキンケア
日焼け後の肌は通常の状態に比べ、非常にデリケートな状態。刺激を与えないために気をつけたいのが“シンプルで低刺激なケア”です。
火傷状態を抑えるために必要なのは“冷やすこと”。
普段のスキンケアの前に、氷水で絞ったタオルで肌をクールダウンするひと手間を加えるだけで、ほてった肌を落ち着かせる効果があります。
日焼け後のシミが気になるからといって、美白効果のあるフェイスマスクなどは、日焼け直後の荒れた肌には、逆効果になってしまう可能性もあるので、使用は控えましょう。
収れん化粧水
肌を引き締める作用をもつ化粧水のこと。毛穴を引き締め、保湿もおこなうことで肌の中にうるおいをぎゅっと閉じ込めた状態にしてくれるというものです。
使用方法は、とっても簡単でコットンにたっぷり収れん化粧水をしみこませ、日焼け後の肌にやさしくパティングするだけです！
ポイントは、とにかく優しく行う事。こすったりふき取ったりするのではなく、肌にコットンを優しく乗せるつもりでパッティング行ってください。
体内からのケアも大切！
身体の内側から日焼けケアをすることでWの力を発揮してくれます。日焼け直後に、色素細胞の活性化によってメラニン生成は始まってしまうもの。
ターンオーバーを促進してくれるビタミンA・Eや、ダメージを受けた真皮層のコラーゲン生成に役立つビタミンCを意識的に緑黄色野菜やサプリメントで摂取することをオススメします。
まとめ
いかがでしたか？
夏は太陽の下で思いっきり弾けたいという人も多いはず。
正しい日焼けの知識を味方に、ずるいくらいこの夏を楽しんでくださいね。
