今回は少し視点を変えて男性不妊の話しをしたいと思います。
将来パートナーが出来た時、妊娠を望んでいるのに中々子どもが出来ないと悩んでいる時は、この話を思い出して頂ければと思います。
不妊原因の男女比について
みなさん不妊原因の男女比をご存知ですか?
子どもが中々出来ない場合、まず何か問題がないかな?と疑われるのは女性が圧倒的に多いと言われています。不妊クリニックに検査に訪れるのもやはり女性単独の方が多いと聞きます。
本当に原因は女性のみなのでしょうか?
実は男性のみに不妊の原因がある場合が24%、男女ともに不妊の原因がある場合が24%、合計するとなんと男性原因は約半数に上ると言われています。
しかしながら、男性の場合勃起不全や射精障害のように明らかに性行為が行えない異常がない限り、普段の生活の中では自身に不妊の原因があるかどうか気づくことが出来ません。
そして、例え夫婦で妊娠を望んでいたとしても、毎月生理がくるわけでもない為、妊娠に至らなかったことが中々自分事として捉えにくいとも言われています。
その結果、女性側だけが焦ってしまい、男性が協力的ではないとうつってしまうようです。
検査は出来る限り夫婦同時に行う。
男性側に約半数の原因があることからも、不妊検査を受ける場合は夫婦一緒に受ける事をお勧めしています。夫婦が一緒に受ける事によって、男性側に原因があった場合も同時に治療をおこなえたり、場合によっては早い段階でステップアップを考える事が可能です。
特に男性の精子数が極端に少ない場合は、自然妊娠や病院でのタイミング法による治療はあまり意味がない場合があります。一生懸命、タイミング法にかけた時間やお金が無駄になりかねません。特に女性側が35歳を過ぎて妊娠を考えて検査を受ける場合は、同時に検査をお勧めします。
男性不妊検査
男性の不妊検査は主に精液検査と血液検査があります。精液検査では精子数や運動率、奇形の状態などを確認します。血液検査ではホルモンなどを調べます。
男性不妊の原因としては生まれつきのものと、その後生活習慣などが原因のものに分かれます。
精子数や奇形の状態、運動率に関しては検査を受けた時の体調などによっても変わる為、何度か検査が行われることが一般的なようです。
男性不妊の原因となる生活習慣
実は男性の精子の状態はとても繊細でささいな生活の影響も大きく受けてしまいます。一度の検査で結果が悪かったと落ち込まず、家庭で出来る事から見直していく事をお勧めします。
精子の状態に影響を与える因子
・喫煙
・過度な飲酒
・ストレスが多い生活
・疲労
・肥満や糖尿病
・運動不足
などがあげられています。
あれも、これもダメと言われてしまうと男性はストレスを抱えてしまいます。まずは出来る事から変えていくのがお勧めです。
外食やコンビニなどでお弁当を買ってくることが多い方は、毎日でなくても良いので、一緒に自宅で料理をしたり、休日には外で思いきり身体を動かして、一緒にストレス発散など、まずは簡単な事、出来る事から初めてみてはどうでしょうか?
これらの生活習慣の見直しは、妊娠だけではなく、これからも健康に過ごす為にも必要な事になってきます。
そして、生活習慣の見直しは、妊娠を考えてから行うのではなく、ぜひ妊娠前から始めたいもの。将来結婚を考えているパートナーがいるのではあれば、今から食事などはちょっとずつ見直しておきたいですね。
若いころは、今が楽しければOKという感覚になりがちですが、将来の為に自分の健康だけではなく、パートナーの健康にも気を配ってみてはいかがでしょうか?