みなさんは不妊症のリスクが最も低くなる適正体重をご存知ですか?
BMIで言うと、20~24 一番理想的なBMIは21言われています。
※:BMIとは成人の肥満を判定する指数。
体重(kg) ÷ (身長(m)×身長(m))
BMIだけで言われてもピンとこない方が多いかもしれません。
身長160cmの場合、BMI20~24が52㎏~62㎏、理想的なBMI21は、54㎏ということになります。
さて、皆さんはこの数値をみてどのように感じられましたか?
ネイリストさんと言えば、やはり美に携わる方たちということもありますし、ファッションにも美容にも興味のある方も多いと思います。だからこそ体重に敏感になられている方も多いはず。
みなさんの理想の体重は何キロですか?実は、美容と健康の理想体重は少し違います。
BMI18.5未満を「やせ」と言いますが、20代では17.4% 30代では15.6%が「やせ」に分類されます。(平成26年国民健康・栄養調査より)
健康に問題があると言うと、肥満のイメージが高いのですが、実はやせすぎも不妊の原因になります。
ファッションやおしゃれやダイエットに興味のある年齢だからこそ、必要以上のダイエットで将来不妊で悩まないように今回は不妊と体重についてお話しさせて頂きたいと思います。
やせすぎ、太りすぎは妊娠にどのような影響を及ぼすのか?
BMIは高すぎても低すぎても妊娠率や流産率に影響を及ぼします。
BMIが高すぎる場合は、卵巣機能不全や卵巣刺激の反応不良、卵子の質が低下し、その結果、排卵しにくかったり、排卵していても卵子の質が悪く、その結果妊娠に至りにくかったり、妊娠しても流産しやすかったりします。
また、肥満状態で妊娠した場合、妊娠中に高血圧や糖尿病などの合併症を引き起こす可能性も高く、結果お腹の赤ちゃんに影響を及ぼす事もあります。
BMIが低すぎる場合、栄養障害も伴う為、卵巣機能不全や卵子の質の低下が危惧されています。その結果肥満の時と同様に排卵しにくかったり、排卵しても卵子の質が低下してしまうことがあります。
この状態のまま妊娠した場合は、低体重の子どもが生まれる可能性が高く、将来その子供が生活習慣病にかかるリスクがあがるとも言われています。
やせすぎていても、太りす過ぎていても両方とも卵巣機能の低下を伴う為、生理が遅れたり、生理がとまるなど生理周期のトラブルがみられることがあります。
BMIが20~24内になく、生理周期のトラブルが見られる場合は、まずは適正体重になるように日ごろの食生活に注意をしてみてください。
食事で気をつけること
多くの日本人女性の場合、知らず知らずに糖質に偏りがちな食事をしがちです。極端な糖質制限や、今流行りのケトン体ダイエットのようなものはお勧めできませんが、糖質の多い食事をしていないか?一度見直すことも大切になってきます。
例えばパスタやパンの多い食事、うどんやラーメンなどの麺類、丼ぶりメニューなどはどうしても糖質が多くなりがちです。甘いお菓子や、甘い飲み物をあまり摂取しない場合でも、このような食事になっていないか?一度注意してチェックしてみてください。
そして、多くの日本人女性はタンパク質不足だとも言われています。
お肉は太ると敬遠する人も多いですが、身体にとっては重要な栄養源です。適度に摂取するようにしてみてください。特に貧血気味の女性の場合は、タンパク質が足りているかどうか見直してみるのもポイントです。
運動のしすぎも要注意
ダイエット志向の女性で多いのが運動のしすぎです。適度な緩やかな運動は血流もあげ、また血糖値やインスリン分泌量を適度に抑制すると言われて、身体に良い影響を及ぼすと言われています。
しかしながら、激しすぎる運動はエネルギーの消耗も激しく、自身の生命活動のエネルギーを維持するだけで精いっぱいになってしまい、妊娠までエネルギーがまわらなくなってしまうとも言われています。
特に若い女性はやせ志向に陥りがちですが、将来不妊に悩まない為にも、適切な体重を維持できるように食事や運動を見直してみてくださいね。