ネイルの施術中など、日頃から細かい作業が多いネイリストさんは、ついつい目元にも力が入りがち。疲れてくると、視界がかすみ、こわばった表情になっていませんか?
実はその行動は、目元がたるむ原因となっているかもしれないのです。たるんでしまうのは年齢が関係しているのでは?と思われがちですが、目を使いすぎて、表情筋が凝り固まってしまう事も、原因の一つとなるのです。
今回は、普段使わない顔の筋肉を動かして、表情筋をほぐすエクササイズと、目元のたるみを予防する方法についてお話しします。老け顔になってしまう前にしっかりと対策をとっていきましょう。
目元がたるむ原因
目元がたるむ原因は、目の周りにあると思われている方が多いのですが、実はその他にも、「表情筋の衰え」「眼窩脂肪(がんかしぼう)」「肌の弾力やハリがなくなること」というように様々な原因があります。
表情筋の衰え
目元のたるみには、表情筋が関係しています。顔には30以上の細かい筋肉がありますが、使わずにいると、衰えてしまい、最終的には顔全体が、たるんできてしまうと言われています。
年齢を重ねるごとに頭皮がたるみ、その重みが、顔や目元に影響してしまうこともあります。
また、表情が硬いと筋肉が衰え、顔がこわばってしまいます。顔がこわばると動かしにくくなり、筋肉が使えません。
筋肉は使わないでいると、どんどん衰えてなくなってしまいます。筋肉は顔をキープするのに必要です。そのため、表情筋が衰えて少なくなることで、目元もたるんできてしまうのだそうです。
眼窩脂肪(がんかしぼう)
眼窩脂肪とは、目の下にある脂肪が膨らみ、出てきてしまう状態です。通常、眼球は、脂肪に囲まれており、頭蓋骨のくぼみの中にすっぽりとおさまっている状態です。
その周りを脂肪がクッションとなって、囲んでいて、その脂肪が、外傷から眼球を守る役割を果たしています。
しかし、加齢とともに眼球は下がってきてしまうのです。
眼球とともに、周りの脂肪も下がりはじめ、その脂肪が目の下にたまり、たるんでいるように見えてしまうのです。
肌の弾力やハリがなくなる
肌の弾力やハリがなくなると、目元がたるんでくるように見えることもあります。加齢とともに、肌は乾燥しやすくなります。肌の水分が不足すると、弾力やハリがなくなっていきます。
肌の状態というのは、顔の印象や見た目年齢を左右します。特に頬の肌に弾力やハリがなくなると、目元や顔もたるんでいるように見えてしまうようです。
目元がたるむと、老けて見える?
表情筋を使わないことや脂肪が下がることが、目元のたるみの原因でした。中でも、目元・頭皮の筋肉が目のたるみに関係してくると言われています。
加齢とともに顔のパーツや体は、重力にさからえずに垂れ下がってしまいます。胸も垂れてくるので、垂れ乳などと言われるのは、加齢が原因です。
そのため、たるみや垂れ下がりは、“年齢を重ねた人の悩み”というイメージが強くなっています。年齢を重ねたイメージや、加齢によって発生する悩みであることから、老けて見られると言われるようです。
ただし、目元のまわりを刺激しすぎることも、たるみやシワには逆効果です。エクササイズやマッサージをするときは、目元はほどほどにして、頭皮や顔のマッサージを念入りにしていくことが大切です。
簡単エクササイズでたるみ知らずの目元を手に入れよう
目元のたるみは、表情筋の衰えや加齢、乾燥によることが原因でした。ここでは、表情筋を鍛えるだけでなく、乾燥を防いで目元や頭皮、顔までを引き締めるエクササイズをご紹介します。
まずは表情筋をほぐしていく
エクササイズを始める前に、まずは表情筋をほぐすストレッチをしていきましょう。筋トレを始める前にストレッチを行うように、まずは顔をエクササイズに慣らすことが大切です。
簡単な手順は以下になります。
① 頭皮を左右の手でつかみ、マッサージするように優しくほぐしていく。
② ウィンクを、左右10回ずつしていく。
まずは、頭皮のストレッチで顔全体をほぐしてあげましょう。また、ウィンクは表情筋が衰えている人ほど、なかなかできないと言われています。
どちらか片方、「ウィンクしにくいな」と感じたら、その目のまわりの表情筋が衰えている証拠です。
表情筋エクササイズ
表情筋や頭皮のストレッチが終了したら、いよいよエクササイズです。顔全体を動かす「ムンクのまばたき」というエクササイズをご紹介します。
① 口を「お」の形であけて、鼻の下をほうれい線が伸びるように伸ばす。
② 伸ばした①の顔のまま、顔をさらに上下に伸ばす。特に目の下をしっかりと伸ばしておく。
③ ②の顔のまま、目の下をゆっくり上に、5回持ち上げる。
1つのエクササイズにつき、10秒ずつかけるイメージでおこないましょう。ゆっくりと動作を行った方が、顔がしっかりと伸びて、効果が出やすくなります。
一つのエクササイズにつき、10秒ずつ行うようにしましょう。
アイクリームをしっかり塗る
エクササイズのあとは、アイクリームを塗っておきましょう。アイクリームの保湿成分が乾燥をおさえ、たるみ防止にもなります。
アイクリームを塗るときは、ポンポンとやさしくのせるように塗ります。ゴシゴシとこすりながらつけると、刺激が強すぎて、肌にダメージを与えてしまいます。
ダメージで乾燥しやすくなり、目元のたるみにもつながってしまうので、弱い力で塗るように心がけましょう。
たるみ予防
目元がたるんでしまう前に、予防もおこなっておきましょう。特に、20代のうちから予防に取り組んでおくことで、たるむ確率がグッと減りますよ。
予防策はとっても簡単で、「こすらないようにする」だけです。目元をこすってしまうと、まぶたの筋肉が伸びやすくなると言われています。そのため、年齢が若くても、こするだけで目元が伸びて、たるんでしまうのです。
あたたかいタオルをのせておく
冷えも、乾燥や目元のたるみの原因になります。冷えを防ぐためにも、タオルをのせて目元をあたためておくのがおすすめです。
作り方は以下の手順です。
① 水をすこし含んだタオルを、電子レンジで30秒あたためる。
② あたためたタオルを目元に30秒ほどのせる。
冷えていると、顔や目元の筋肉はこわばってしまいます。そのため、寝る前や、朝起きて化粧をする前に毎日続けるだけで、たるみやシワの予防になります。
まとめ
目元のたるみやシワなど、年齢を重ねると悩みも増えますよね。特に、目元のたるみは老けて見えてしまうため、なるべく避けたいものです。
目元のたるみは、表情筋の衰えや、乾燥、肌の弾力がなくなることが原因です。そのため、ストレッチやエクササイズを毎日行う事で、徐々に改善していくことが可能です。
また、エクササイズだけでなく、予防も大切です。いつまでもきれいでいるためにも、紹介した予防法も、一緒に試してみてくださいね。