「太っている」という悩みを抱えたときに、まずは脂肪が増えて体重も増えたと考えている人が多いのではないでしょうか?確かに、多くの肥満の原因が脂肪によるものですが、それだけはありません。
「水太り」という太り方もあり、体内の循環が悪いことが原因で起こっています。
水太りは、むくみと同じような特徴があります。そのためなかなか気付きにくく、改善にも時間がかかってしまうのです。
今回は、水太りとはどんな太り方でどんな症状があるのか、何が原因で発生しているのかを解説します。また、水太りかどうか見分ける方法や改善する方法も一緒にご紹介します。これを読んで、スリムな体を手に入れましょう。
水太りとは
水太りとは、体内に水分が溜まっている状態。夕方に靴がきつくなる、ストッキングや靴下の跡が消えないといった、むくみと同じ症状があらわれます。
水太りとは下半身に水が溜まっていること
水太りとは、体内に水が溜まり、老廃物として残ることです。太っている部分がぶよぶよしていたり、皮膚を押すと跡がついてなかなか元に戻らないことが特徴です。
老廃物はむくみの原因。そのため、以下の特徴があります。
・脚がむくんでいる
・夕方になると靴がきつい
・ストッキングの締め付け跡が消えない
むくんでいると、締め付けられた皮膚はなかなか元に戻りません。さらには、夕方になると脚が重くなったり、体にだるさが残ることもあります。
水の飲みすぎではない
水太りは、多くの人がよく「水の飲み過ぎが原因だ」と勘違いしています。しかし、水の飲み過ぎは関係なく、むしろ水は飲んだ方が痩せやすくなります。
体内の水分量は、常に一定量に保たれるようになっています。体内で循環させて排出されますが、水を飲めば飲むほど、循環はうまくいくようになります。
そのため、水を減らしてしまうと、この循環がうまくいかなくなり、よけいに太る原因になってしまいます。あくまで水分の循環がうまくいっていない状態。そのため、水はより多く摂取しなければいけません。
水太りの原因
水太りの原因は、新陳代謝が悪くリンパの流れも悪くなっていることです。そして、不規則な生活習慣が、大きな原因となっている可能性があります。
代謝が悪いから老廃物も溜まる
摂取した水分は、リンパや血管を通って体内に吸収、もしくは体外へ排出されていきます。しかし新陳代謝が悪いと、このリンパや血管の流れも悪くなり、老廃物が溜まる原因にもなります。
水太りが起こる仕組みは、むくみとほとんど同じです。本来であればリンパ管や血管を通って流れる老廃物が、リンパや血管が流れにくいために、体内に残った状態に。このリンパの流れは、新陳代謝が悪いと一緒に悪くなります。
そして新陳代謝は、不規則な生活習慣が大きな原因で悪くなってしまうのです。
リンパの流れを悪くする生活習慣
水太りの大きな原因である新陳代謝の悪さ。これらは、以下のような生活習慣をしていると、発生してしまいます。
・運動不足
・シャワーだけの入浴
・バランスの悪い食事
また、加齢も原因です。運動不足やシャワーだけの入浴が続くと、汗をかく機会がほとんどありません。新陳代謝は汗をかくことで少しずつ良くできるのですが、その機会をなくしている状態。
さらには、塩分や油を使った食事が多いというような偏った食事を続けていると、体内に水分を溜め込みやすくなってしまいます。
水太りタイプを見分ける方法
水太りかどうかは、以下のチェックリストを確認してみてください。
・全体的に体がたるんでいる
・下半身が太い
・夕方になると靴がきつい
・皮膚や筋肉がやわらかい
・体が冷えやすい
どれもむくみの症状でもあります。特に、体内の水分は下半身に溜まりやすいです。脚に症状があらわれるのであれば、注意しましょう。
水太りを改善するために
水太りを改善するには、生活習慣から改善していきましょう。特に、水分を今より多く摂ること、運動を日常生活に取り入れることは意識してみてください。
水を1日に2L飲む
まず、水分を今よりも多めに摂ることを意識してください。1日に最低でも2Lは飲みましょう。
水分を多く摂ることで、体内の循環がよくなりはじめます。循環を良くしなければ、老廃物は出ていきません。トイレに行くたびに飲む、食事中はコップ1杯飲むというように、ルールを決めると飲みやすいです。
簡単な運動をする
運動することで、新陳代謝が今よりも良くなる可能性があります。簡単なもので問題ないので、少しずつ習慣にしていきましょう。
特に、こんな運動であれば取り入れやすいです。
・ウォーキング
・踏み台昇降
・なるべく階段を使う
いつもより1つ前の駅でおりて歩く、エレベーターではなく階段で移動するというような、簡単なもので大丈夫です。ジムに通わなくても、日々の生活でできる運動はたくさんあります。
もしも運動が難しいということであれば、リンパマッサージでも問題ありません。お風呂上がりに、ふくらはぎをマッサージとしてもむだけでも効果があります。ぜひ試してみてください。
まとめ
多くの人が太っている原因は「脂肪」によるものだと考えています。しかし、「水」や「老廃物」が原因である水太りという太り方もあり、むくみの症状とほとんど同じために多くの人が気付いていません。
水太りは、新陳代謝が悪いために体内の老廃物がきちんと排出できていない状態。そして、それらは運動不足や偏った食事などの、不規則な生活習慣が原因で起こっています。
症状としては、以下のようなことがあらわれます。
・全体的に体がたるんでいる
・下半身が太い
・夕方になると靴がきつい
・皮膚や筋肉がやわらかい
・体が冷えやすい
改善方法は、水を今よりも多く飲んで、毎日の生活に運動を取り入れること。水を飲むことで体内の循環を促進し、老廃物が流れやすくなります。また、ウォーキングや階段の上り下りなど、簡単な運動をするだけでも代謝が良くなります。
大きく改善することも大切ですが、まずは毎日続けることができる簡単な習慣を見つけましょう。そして、継続していけば、少しずつ水太りも改善するはずです。