店長・サロンオーナー必見!サロン面接のチェックポイント

サロンをやっているけれど、そろそろ一人だと限界になってきた、誰か新しいスタッフを雇いたい。もしくは、やがてはスタッフを採用しサロンを拡大したい、そう思っていませんか?

大手サロンなら採用マニュアルが会社で用意されていますが、個人や小規模経営のネイルサロンのオーナーや店長さんは全て自分で行わなくてはなりません。

「自分が採用する側なんて初めてで不安」
「人を見極める自信がない」
「何を質問したらいいのかわからない」

こんなお悩みはありませんか?
キャリア17年ネイルサロン経営&ネイルスクール講師が、ネイルサロンの面接において、「採用する側」として知っておいた方が良いポイントをご紹介します!

ネイルサロンの面接の主な流れ

一般的なネイルサロンの面接は主に以下の3つです。

①履歴書などの書類面接
②実際にあっての面接
③実技チェック

サロン規模によっても異なりますが、①~③すべてを順番に行うところもあれば、①と③だけだったり、人物重視のサロンなら②のみということもあります。

いずれにせよ、面接で行うことが増えれば増えるほど、サロンにとっては希望者のことをより深く知れる一方で煩雑さが増していきます。

無駄な面接を防ぐには?


「面接のアポをドタキャンされた」「予約を断って面接したのにやる気がない人でガッカリした」
こんなご経験はないでしょうか?

一般企業の面接の場合、いきなり面接をさせてくれるということはほとんどありません。求人サイトからエントリー→書類選考があって、やっと一次面接にたどり着くことが多いです。

しかし不慣れなネイルサロン採用担当者の場合、問い合わせが来たら「応募者が来た!」とすぐに面接のアポを取ってしまいがちです。
焦りは禁物。貴重な予約時間を切っているわけですから、以下の流れで行いましょう。

ネイルサロン面接の流れ

①サロンホームページに募集要項を掲載する

いまや集客も求人もネットが不可欠です。あなたのネイルサロンホームページやブログ内に求人情報ページを作りましょう。サロンコンセプトや求める人材、オーナーの思いや理念、雇用形態や就業時間、賃金についてを細かく載せます。

あいまいにせず詳細を明記することで無駄な問い合わせ電話を防いだり、その後の面接で説明する手間を省くことができます。

②応募メールフォームを設ける

①の募集要項の最後に「以上をお読みご了承下さった方はこちらからご応募下さい」というメールフォームを載せます。
このフォームが事実上の第一書類審査と思ってください!

名前や年齢、所持資格、サロン経験の有無、志望動機や得意技術など、面接で聞きたいことを列挙していきます。質問が多くなってしまっても大丈夫です。

③ ②のフォームの返信を待つ

メールフォームからの応募を待ちます。先ほどの「第一書類審査」で、きちんとこちらの質問に対して返答しているか、サロンの必要条件を満たしているかを確認します。

このように、いきなり面接をせずに質問に答えるフォームを設けることで、やる気のない人がいきなり面接に来るのをブロックできます。
逆に、ここまでしっかりと取り組んで返信をしてくれた人はあなたのサロンで働きたいという意欲がある人、ということになります。

④履歴書を送ってもらう

③で大丈夫だった人に、履歴書(経験者や転職者は職務経歴書)を郵送するようメールで返信します。これが「第二書類審査」になります。
履歴書では②のフォームで確認できなかった顔写真・住所や学歴など、応募者の個人情報を掘り下げて確認します。

特に、志望動機や自己PR欄などは必ずチェックしましょう。きちんと自分の言葉で文章がまとめられているか、社会人としての良識を持っているかは履歴書で確認をします。また、フォームで送られてきた内容ともブレがないかを確認します。

⑤面接をする

④の履歴書で大丈夫だったら相手に面接に来て欲しい旨を電話にて伝えます。電話で連絡をすることで、電話応対がきちんとできる人かどうかを確認しましょう。

日時や技術チェックの有無、持ち物などを連絡をします。当日は予めこちらで聞くことを用意し臨みましょう。面接でのチェックポイントや技術チェックについてはのちほどご説明します。

採用結果の連絡方法についても伝えておきます。「現在、複数の方を面接させて頂いておりお時間を頂戴しております。結果は3日以内にメールにてご連絡をいたします。」

というように面接の最後に伝えておくと相手も安心するでしょう。

⑥採用の可否の連絡をする

面接後、できれば数日以内に採用の可否の連絡をしましょう。以上が書類審査~面接までの大まかな流れでした。

次項では、各面接項目でのチェックポイントをご紹介します。

書類面接でのポイント


先述した応募フォームや履歴書でのチェックポイントは以下の通りです。

・こちらの質問に的確に答えているか

・履歴書などは誤字脱字がなく、キレイに基本の書き方を守って書いているか

・写真は簡易的なものでなく、面接用の写真になっているか

・志望動機や自己PRなどが、きちんと自分の言葉でまとめられているか

上記は社会人として最低限の内容になります。お小遣い稼ぎのアルバイトのような気軽なノリではなく、本気で応募してきたかをまずは書類で見極めることが大切です。

口頭面接でのポイント


次に、実際に会っての面接のポイントをご紹介します。

・アポイント時間は守っているか
・服装や髪形、メイク、ネイルは清潔感がありサロンのコンセプトに会っているか
・言葉遣いなどビジネスマナーはできているか
・質問の受け答えの際に、円滑なコミュニケーションが取れているか
・沢山あるネイルサロンから、なぜこのサロンを選んだのか理由がきちんと言えるか
・経験の有無にかかわらず、自分がこのサロンで活かせるスキルが何か説明できるか

こちらも書類審査と同様、最低限の内容になります。

その他、「土日出勤は大丈夫ですか」「シフト制ですがどの時間帯でも大丈夫ですか」等、募集要項の雇用条件に納得しているかの意思確認も併せて行いましょう。

実技チェック


実技チェックについては、経験者と未経験者の面接で見る視点が変わってきます。

経験者を面接する場合なら、実際に面接担当者の片手をオフ付け替えジェルフレンチなど、実際にあなたのサロンでよく出るメニューを、時間を測り即戦力が可能かを判断すると良いでしょう。

未経験者の場合、技術の出来ばえをジャッジするのではなく「ちゃんと学んできたかの確認」がメインになります。ニッパーやプッシャーなどが正しく扱っているか等を確認しましょう。

中にはスクールなどで習わず完全に独学で習った方も面接に来ます。その場合独自のクセがついていたりするので、採用後それをあなたが指導しなおさなければなりません。

おかしいなと思ったらすぐ否定するのではなく、「うちのサロンではこうやっているんですが直せそうですか?」など伝え、相手の反応を見ると良いでしょう。

まとめ


面接をするということは、優秀な人材を採用しサロンの戦力として迎え入れることです。そのためには採用担当であるあなた自身が優秀な人材を見極められる審美眼を養わなければなりません。

「面接」という作業を終えるだけではダメで、その後の採用&教育が必要になってきます。採用されたスタッフが面接と実際の仕事が「思っていたのと違う・・」ということにならないよう、その後のフォローも大切です。

「面接」はあくまでもスタート。そのあとの「スタッフ教育」もセットで面接に臨みましょう!

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