結婚や出産後も今の仕事は続けられるのかな…と将来のことを考えて不安になってしまうという方や、手に職をつけて安心したいと考えている方に是非おすすめしたいのがネイリストへの転職です。
ネイリストって技術職だし、いきなりなりたいと思ってもなれるものではないんじゃないの?と思っている方も多いでしょう。
しかし、実はネイル業界は他業種からの転職が多い業界でもあるんです。
今回は実際にネイリストへの転職があった業界を3つと、それぞれの業種でネイリストに活かせる経験をご紹介します。
アパレル業からの転職
実はアパレル業界からネイリストへ転職される方は結構多いのです。理由の一つとしてはネイリストという職業の専門性が挙げられます。
アパレル業界は無資格の場合がほとんどのため、結婚や出産などで一度現場を離れてしまうと、それまで積み上げたキャリアを示すことが難しく、再就職が見つかりづらいのです。
それに比べると、ネイリストの場合は資格を所持していれば休職期間があったとしても経験や実績も示しやすく、様々なサロンで通用するので有利に再就職先を見つけることが出来ます。
また、ネイルサロンは基本的には予約制で事前にネイリストが必要な時間帯もわかります。ですから、シフトで勤務時間を申請する場合にも、夕方までの空いている時間だけ出社するという形もとれます。働き方もサロン勤務以外に自宅での開業が可能なので、長時間単位でのシフトが多いアパレル業とは違い、家事や育児をしながらでも続けられるといった理由から転職を考える方が増えているのです。
さらにアパレル業界で働いていたという方にはもともとデザイン性が高いものが好きだったという方も多く、実際に、「アパレル業の時は自分でデザインしたものを提供するというのは難しかったが、ネイリストになってからは1からデザインを作ることができるし、お客様からの要望にも答えられるようになった!」という喜びの声もあります。
提案販売の経験を活かして
アパレル業界からネイリストへ転職した場合、これまで培ってきた色彩センスや、流行を先取った知識などを大いに役立てることができます。アパレル業界の女性がネイリストへ転職した場合、顧客への提案力が現場で大きな力となります。ネイルサロンへやってくる女性の多くは、どんなネイルにしようか迷っていることがほとんどですが、そんな時にこれまで服をオススメしていたように、ファッションや雰囲気を見ながらネイルを提案することで、お客様との信頼が厚くなっていくでしょう。
接客技術を活かしお客様と仲を深めることでリピーターにも繋げることができますよ。
営業職からの転職
続いては営業職からネイリストへの転職です。転職理由として挙げられているのは、体力面です。営業職というのは外回りや出張など体力勝負という部分もあり、女性が長く続ける仕事としては厳しい面があるのです。さらに、クライアントの時間に合わせてスケジュールを組まなくてはならないこともため、なかなか休養が取れず、体調を悪くしてしまうというケースもあるようです。一生懸命働くのはいいことではありますが、無理をして体を壊してしまえば元も子もありません。特に女性は出産などを考えると体は大切にしたいですよね。
その点、ネイリストは自由に勤務体系を選ぶことができるので自分がどんな働き方をしたいかによって変えられますし、予約の調整を行えば休暇もとることが可能です。
営業職でのヒアリング力を活かして
営業職は人と関わる仕事ということでネイリストと共通する部分があります。中でも特に活かせることはヒアリング力です。営業職では提案する際にお客様が何を求めているのか、どんな商品が欲しいのかをヒアリングで明確にする必要があります。そしてその要望に沿った提案をすることで契約につなげます。これはネイルでも同じことが言えるのです。
ネイルサロンにくるお客様の要望をかなえて満足してもらうためには、本当に求めているものは何なのかを知らなくてはなりません。例えば、単純にネイルを綺麗にしたいという場合もありますが、中にはネイルサロンでの会話や空間での癒しを求めて来店される方もいるのです。会話を楽しみに来ている方に一生懸命デザインの提案をしてもあまり良い反応は得られませんよね。営業職で身につけたヒアリング力があればカウンセリング時に「このお客様はデザインに凝りたいのではなく、会話も楽しみたいんだな」と気づくことができるはずです。
そして、技術面は研修や自主練習で補うこともできますが、本当に求めているものを見つける力というのは教えようと思ってもなかなか難しいものでもあるのです。だからこそ、営業で身につけたヒアリング力はネイリストとして働く上で活かして欲しいものなのです。
医療業界から転職
最後は、ちょっと意外だなと思うかもしれませんが、看護師からネイリストへの転職です。看護師というと資格もあり、子供を産んでからも復帰して働くという方も多いので他業種へ転職するというイメージがないかもしれません。しかし看護師さんも営業職同様に体力が必要な仕事であり、さらに夜勤での仕事もあるので長く働こうと思うと難しいということもあるのです。
それに比べると、ネイリストという仕事は自宅でもサロンを開いて仕事を行うことができますし、勤務時間も午後から、日中のみ、など選ぶこともできるのでライフスタイルの変化に合わせて働き方を変えることができます。このような点でも看護師からネイリストへ転職するという人も増えてきています。
医療の知識を活かして
看護師は患者さんの体や心のケア行う仕事です。ネイリストの仕事にも、お客様の爪をケアしたり、カウンセリングを行ったりと共通する点があり看護師としての経験を活かせることが沢山あります。
例えば、爪が弱くすぐに折れてしまうという悩みがあるお客様がいた場合、ネイリストとして爪の補強やケアを行うことはもちろんですが、看護師としての経験を活かして体調面からのアドバイスをしてあげることもできます。ネイリストの資格だけでは補えない爪の悩みもきいてあげることができるので、お客さんも相談相手としてとても心強いと感じてくれるはずです。
そして、資格の面で見ても、ネイル資格試験の項目には「衛生と消毒」、「爪の構造」、「爪の病気とトラブル」といった内容のものがあり看護師として働いていた中での知識を使うことで資格取得も有利になります。
まとめ
ネイリストというと技術を身につけなくてはということで、なかなか転職してというのは難しいのでは?と思う方も多いかもしれません。しかし実は現在活躍されているネイリストさんの中には他業種から転職してきたという方も多くいらっしゃいます。
実際に、ネイリストジョブでインタビューをしているネイリストさん達も転職してネイル業界で働いているというケースが多数ですし、「前職での経験はネイリストとして働く中で活かされている」とおっしゃっています。
一人前のネイリストになるためには技術以外にも必要な要素がたくさんあるということです。
もし、今の仕事の働き方では長く続けられない、不満がある…という方は是非ネイリストとして働くことを検討してみてはいかがでしょうか。