季節の変わり目に要注意!ゆらぎ肌の症状とは

秋は、ゆらぎ肌に特になりやすい季節です。いつもとちょっと肌の調子が違う、化粧のノリが悪い、肌がつっぱりやすい、カサカサしている気がする……。

このように感じていたら、それはもしかしたら、ゆらぎ肌の症状が出ているのかもしれません。どんなに念入りにスキンケアをしても、肌の調子が悪いままだと、なんとなく憂鬱になってしまいますよね。

もしかしたら、適切なスキンケアができていないのかもしれません。ゆらぎ肌を治すには、いくつかのポイントをおさえてケアする必要があります。

ゆらぎ肌を改善するにはどんなスキンケアをすればいいのか、ゆらぎ肌の原因とともに探っていきましょう。

ゆらぎ肌とは

ゆらぎ肌とは、「肌の調子が健康な時とは少し違う」という、かすかな肌の不調のことをいいます。肌の状態が一時的に不安定で、何となくいつもと違う感じがします。

肌が乾燥して荒れている感じがしたり、ハリがなくなったり、いつもと同じ化粧品を使っているのにピリピリとした刺激を感じたりします。

ゆらぎ肌の最大の原因は、肌の乾燥です。肌が外部から刺激を受けると、皮脂の分泌が減少し、肌のバリア機能が低下します。

そして、肌の水分が失われ、乾燥しがちになります。バリア機能を失った肌は、ちょっとした刺激でも傷つきやすくなるため、様々な症状が現れるのです。

また、季節の変わり目はホルモンバランスが崩れやすくなるため、肌の調子が悪くなりやすいのです。

ゆらぎ肌に注意すべき季節は?

ゆらぎ肌に最も注意すべき季節は、秋です。
 
ゆらぎ肌には、湿度が大きく関係してきます。細胞間脂質と呼ばれるものが角層細胞の隙間を埋めており、その主成分であるセラミドは水分を保つ役割をしています。

しかし細胞間脂質の働きが乱れると、水分がどんどん蒸発し、肌が乾燥してしまうのです。秋は、夏と比べると湿度が急激に低下します。

そのため、夏から秋にかけての季節の変わり目は、ゆらぎ肌に非常になりやすいのです。いったんゆらぎ肌になると、細胞間脂質がうまく働かなくなるので、いつものスキンケアだけでは保湿が不十分になります。

また、秋は急激に寒くなります。寒くなると、肌の細胞同士を繋いでいるタイトジャンクションと呼ばれるものの働きが弱まり、細胞がバラバラに離れてしまいます。

細胞と細胞の間に隙間が沢山できるため、保たれていた水分が蒸発しやすくなってしまうのです。また、秋の寒さは、血行不良の原因にもなります。

肌の健康は、血液が運んでくる栄養によって保たれていますが、血流が悪化することで栄養が不足し、肌が不健康な状態になってしまいます。

肌のターンオーバーも停滞しがちになり、肌の調子が全体的に悪くなります。意外かもしれませんが、着る服の変化も関係してきます。

秋になると、ニットなどのあたたかな素材でできた服を着ることが増えてきます。実はこれが、肌に刺激を与える原因になります。

ニットは触るとチクチクしますが、それが肌に負担をかけてしまうのです。特に、乾燥している肌にチクチクとした刺激を受けると、乾燥を助長させてしまいます。
 

ゆらぎ肌対策の方法とは

肌に負担をかけない

ゆらぎ肌には、小さな刺激も大敵です。たとえばクレンジングをする時は、ゴシゴシと力任せにするのではなく、圧力をできるだけかけずに優しくするのがコツです。

洗顔をする時は、スクラブなどの入っている洗顔料は避け、十分に泡立ててから洗い上げます。

乾燥肌用の化粧水を使う

乾燥しがちなゆらぎ肌には、保湿成分がたっぷり配合された、乾燥肌用の化粧水でのケアがおすすめです。

特に、セラミドが配合された化粧水は、細胞間脂質の働きそのものを改善してくれるので、潤いのある肌を目指すのにぴったりです。

コラーゲンやヒアルロン酸といった定番の保湿成分でも大丈夫ですが、できるだけ濃度が濃い目のものを使ってケアするといいでしょう。

ホルモンバランスが崩れて肌が乾燥している場合は、シンプル処方の化粧水がおすすめです。ゆらぎ肌の場合は、たっぷり配合された美容成分が、かえって肌に悪影響を与えていることがあります。

そのため、余計な成分が入っていない化粧水を使った方が、肌の乾燥が軽減されるのです。
 

温かい服装を心がける

血流が悪いと、肌の調子は悪化する一方です。寒いと血管が収縮し、血液が全身に行きわたらなくなるので、温かい服装を心がけましょう。

秋は昼と夜で寒暖差が大きいため、昼間に薄着で外出すると、夜には寒いということが増えると思います。必ずカーディガンなどの羽織り物を用意しておきましょう。

冷たい食べ物や飲み物を避ける

冷たい食べ物や飲み物は、体を冷やして血行を悪くする原因になります。ホットドリンクを飲むだけでも、体の内側から温まってくるのが分かると思います。

生姜湯は、生姜の作用の相乗効果で体がとても温まるので、血流改善におすすめです。

運動をする

軽い運動をするのも効果的です。筋肉が凝り固まっていると、血流を悪化させる原因になるので、室内で簡単にできるストレッチを取り入れてみましょう。

体がぽかぽかと温かくなる程度の運動なら、毎日続けやすいでしょう。運動をするとすっきりした気分になるので、ストレス解消の効果も期待できます。

抗酸化作用のある食べ物を食べる

寒い時期は、免疫力が低下しがちです。免疫力が弱っている時には、抗酸化作用のある食べ物がおすすめです。

ゴマに含まれるセサミンには強い抗酸化作用があるので、擦りゴマを使ったゴマ和えなどにするのがおすすめです。

トマトに含まれるリコピン、緑茶に含まれるカテキン、ベリー類に含まれるアントシアニンなどが、肌のバリア機能を回復させる手助けをしてくれます。

毎日の食事に取り入れるのが難しい場合は、サプリメントを利用するのもいいでしょう。セサミンやビタミンE、ビタミンCなどのサプリメントならコンビニなどでも比較的安価で簡単に購入できます。

まとめ

秋になると、ゆらぎ肌の原因になりやすい環境になります。湿度の低下や気温の低下などは自分ではどうしようもできないので、それぞれの原因について適切に対処していくしかありません。

ゆらぎ肌の改善でポイントになるのは、「刺激を与えないこと」「保湿を十分にすること」です。それに加えて、血行不良に気をつけたり、食事で免疫力を上げたりすることで、ゆらぎ肌の症状はどんどん良くなっていくことでしょう。

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