子育てをしながらネイリストとして働きたい。
だけど、ブランクがあるから心配、育児と仕事が両立できるのか心配、急に子供が熱を出してしまったらどうしよう、土日も出勤だと家族に迷惑がかかってしまう・・等、不安に思う事も沢山あると思います。
女性は結婚や出産など、ライフイベントを迎えるにあたり男性に比べて変化や取捨選択を強いられます。
そんな中、せっかく取得したネイルのスキルを眠らせておくのはもったいないです!ご自分の働きたい環境は自分で作り出すことができるんですよ。
今回はネイリストが子育てをしながら働くことについてを考えてみます。
ネイリストとOL、働き方の違い
そもそもネイリストの仕事とは一般企業の事務職とは異なります。
大前提としてネイルサロンはお客様の来やすい時間に営業していることがほとんどです。基本的に土日は出勤であることが多く、シフトや予約状況によっては午後から夜出勤ということも少なくありません。
OLさんの場合休みや長期休暇の時期は基本的に自分で選ぶことができませんが、ネイリストの場合シフト制のため、よほど繁忙期でなければ自分の希望する時期に休みがとりやすい職種でもあります。
個人で開業している場合であれば曜日も時間も自由に決めることが出来ます。
あまり不定休営業をしているとお客様がリピーターとして定着しずらいので、ほとんどのサロンが最低土日のいずれかは営業をしていることが多いです。
これからネイリストになろうと考えている方、すでになっている方も含め、ネイリストとして生きていくということは、一般的な「9時~5時勤務で土日休み」という世間の枠組みから離れて、柔軟に働き方を考える必要があります。
復帰後、どんな働き方があるの?
出産後、ネイリストとして仕事を考えている場合、様々な働き方があります。
サロン勤務
もともと働いていたサロンで育休を取得し復帰する場合と、一度退職したのち他のサロンに再就職する場合があります。
独立開業
自分で働く時間を自由に決められる独立開業の選択肢もあります。
店舗を借りる、自宅の一部をサロンにする以外に、出張ネイルやどこかのサロンで席だけ借りるということも可能です。
物販(ネットでチップなど)
お客様に施術をするのではなく、ネイルチップをネット上で販売して収入を得るということもできます。産後のブランクが心配な方にも可能です。
その他
ネイリスト協会の認定講師資格を持っているなら、資格を活かしネイル講師として働く道もあります。実際にスクールに出勤して指導する以外に、オンライン上で教えて収入を得る手段も可能です。
実際に復帰できた人はどんな人?
前項ではさまざまな働き方についてご紹介しました。では実際に復帰できた人はどんな人なのでしょうか?
サロン就職
出産後、サロン就職をされた方のほとんどは、もともといたサロンでの育休取得だったり、時短勤務のアルバイトなどで復帰されている方が多いです。
この場合、勤続年数が長かったり役職についていたり勤務態度が良好でサロンに貢献していた方ほど好条件で復帰できているようです。
結婚出産がまだの人も、サロン就活のさいに産休育休の取得状況を調べてみると良いかもしれません。
一方、一度退職し新たに再就職をされた方の場合はどうでしょうか。
お子さんのお迎えの時間があるから遅番に入れない、出勤日数が限られている等、ハンディがある中でも再就職できている人は沢山います。
再就職活動をするさい、ご家族の協力を得ていて面接時にも働く環境が万全に整っていることをきちんとアピールできる人は再就職が決まりやすいです。
「平日の遅番は難しいですが土日のどちらかは主人が子供の面倒を見るので出勤可能です」
「万が一、子供が急に熱を出した時は実家の両親が見てくれます」
など、雇う側にとっても不安要素がなくなるように、環境を整えてから就活を始めると良いでしょう。
独立開業
「独立」と聞くと、なんだかハードルがすごく高そうに聞こえるかもしれませんが、意外に出産を機に独立開業というかたちで仕事復帰をするかたも少なくありません。
理由は、自分の働きたいときに無理なく働けるからです!
いきなり店舗を構えるのは経費もかかってしまいますが、まずはネットでネイルチップの販売や、もともとの指名客のところに出張ネイルに行くなど小さい規模からはじめ、やがては店舗を借りサロンオープンのように徐々に規模を拡大してくと良いでしょう。
その他
ネイルスクールの外部講師として週に2~3日ほど出勤したり、ネイルの通信教育の添削などで在宅ワークをしながら仕事復帰している人もいます。
この場合、もともとネイリストとしての実績や講師資格が必要となりますので、これから結婚出産などを見据えて様々な働き方を考えているなら、資格取得など検討するのも良いでしょう。
子育て後、イチからネイリストを目指すには
前項まででご説明してきたのは、すでにネイリストとして働いていた方が出産、復帰するお話でした。
「子育てが一段落したから、以前から憧れていたネイリストになりたい!」と思われる方も沢山いらっしゃいます。
このような方の場合はどうすれば良いのでしょうか。
技術を身に着ける
ネイルスクールに通い技術を身に付けましょう。費用の問題などご家族と相談します。お子さんがまだ手がかかるならば、通学ではなく通信教育での技術取得を検討しても良いでしょう。
働く
サロンで働く場合、勤務時間や出勤日などご家族の了承&協力が不可欠です。ご主人の扶養の問題もありますので、働ける日時を明確にしてから就職活動をしましょう。
「子供がいるんですがどうしたらいいですか?」と面接で相談するのではなく、「子供がいますが、このように働ける環境は整えています」と明確にこたえられるようにしましょう。
未経験から開業もアリ!
どうしても、求人と自分の希望が合わないという人は、技術さえ身に着けてしまえばいきなり開業もアリです!
前項の「実際に復帰できた人はどんな人?」でもご紹介しましたが、家族の理解やお金の問題がクリアできれば、
様々な規模で独立開業をすることができます。
「経験もないのにどうやって?」と心配する人もいますが、今や経験年数や資格がなくても集客が出来ている人は沢山います。
技術だけでなく経営や集客についても勉強が必要です。
最初は知人友人に特別価格で練習をかねて施術、そこからさらに知り合いを紹介してもらう、最終的には外部から新規を集客というように、いきなり経験者と同じステージにあがるのではなく、自分が今現在できることからステップアップしていきましょう。
まとめ
ネイリストという仕事は、技術だけでなくネイリスト自身の魅力にお客様=ファンがつくことが多い業種です。よってあなた自身が商品とも言えます!
たとえ出産などのブランクや就業制限があったとしても、魅力的なネイリストならばお客様は復帰を待ってくれるし、限られた中でも予約を入れて下さいます。
これからも長くネイリストとして働き続けるためには、サロンワークやネイルスクールで技術を磨く中で、「あなたでないとダメ」と言われるような接客術や集客方法などを、つね日ごろから積極的に学び続けることが大切です。
子供がいるから「遅くまで働けない」「土日出勤できない」と嘆くのではなく、限られた中で働くにはどうすれば良いか?逆転の発想で考え、行動をいますぐ起こしてみましょう!