冬になると髪がパサついたり、頭皮にかゆみが出たりといった経験はありませんか?冬のヘアダメージは、乾燥や静電気が原因で発生しています。
特に、暖房の効いたサロン内は乾燥しやすく、ヘアトラブルに悩まされているネイリストさんも多いのではないでしょうか。
また、人から見られることが多い職業であるため、パサパサの髪の毛やフケといったヘアトラブルには注意しなくてはなりませんよね。
今回は、冬に起きやすいヘアトラブルや原因だけでなく、冬に行うべきヘアケアも一緒にご紹介します。
冬に起きがちなヘアトラブルとは
冬になると起きるヘアトラブルには、3種類あります。
乾燥する
冬になると、乾燥して髪が広がったり、絡んでしまって、指通りが悪くなることがありますよね。そうなってしまうと、髪を巻いても綺麗にまとまらず、すぐに崩れてしまったり、アレンジを楽しめなくなってしまいます。
フケやかゆみ
冬には乾燥が原因で、頭皮が痒くなることもあります。何度も掻いてしまうと、フケが出てしまう事があり、注意が必要です。また、夏にはかゆみを感じることがないのに、冬になると、症状が現れるという人もいます。
抜け毛
冬になると抜け毛が増えたと感じることはありませんか?抜け毛は、髪の毛に栄養が届いていないことが原因で起こります。冬になり、乾燥しやすくなると、髪の毛の水分だけでなく、タンパク質といった栄養分も同時に減ってしまいます。
栄養が行き届かなくなってしまった髪は、細くなってしまい、その結果抜けやすくなってしまうのです。
冬にヘアトラブルが起こりやすい原因
冬に髪がパサパサになる・かゆみが出るのは、乾燥や静電気が原因です。
湿度の低下
冬は、湿度が20〜30%まで低くなります。空気自体が乾燥しており、髪から水分が抜けやすくなります。肌と一緒ですね。髪は、12%前後の水分を含んでいる状態がいちばん「潤っている状態」です。
しかし、乾燥で7%以下になると、水分不足となりパサパサになってしまうのです。そして、乾燥により髪のキューティクルがはがれると、そこから水分やタンパク質が出ていってしまい、髪のツヤも失われてしまうのです。
暖房やお湯による乾燥
髪の毛の乾燥は、空気の湿度が下がることだけでなく、暖房やお湯を使うことでも起こります。
寒いからといって、暖房の設定温度を上げすぎてしまうと、空気中の水分を蒸発させ、結果として髪の毛の水分も奪われてしまいます。特に、仕事で1日中室内にいることが多いネイリストさんは、注意が必要ですね。
また、シャンプーのときに、熱めのお湯を使用することもヘアトラブルの原因になることがあります。シャンプーは頭皮の余計な油分や、汚れを除去してくれますが、お湯の温度が高すぎると、頭皮の潤いを保つ油分を取りすぎてしまう可能性があるのです。
乾燥を防ぐために必要な油分量を保つには、40度程度のお湯を使用することをオススメします。
長時間のドライヤー
ドライヤーは、熱風を当て、髪を乾かします。つまり、水分を蒸発させている状態のため、髪の内部の水分もどんどん吸収してしまいます。長時間、ドライヤーを同じ箇所に当てていると、そこから水分が抜けて乾燥した状態になります。
ドライヤーを使用する際は、髪に風を当てようとするのではなく、地肌を乾かすように意識してみてください。また、ドライヤーの前に、ある程度の水分をタオルドライしてことも大切です。
ドライヤーをかける時間が短縮できますし、熱風があたる時間も減るため、髪へのダメージを軽減することができます。
摩擦や静電気
ドライヤーの前にタオルドライを行うと良い、と先ほどお話しましたが、ゴシゴシと強くこすっていはいけません。強くこすりすぎると、髪の毛同士で摩擦がおき、キューティクルが傷ついてしまい、髪のダメージに繋がってしまうからです。
タオルドライの際は、なるべくタオルでポンポンと、優しくはさむ程度の力でおこなうようにしましょう。そして、ブラッシングにも注意が必要です。
髪が乾燥している状態でブラッシングをすると、静電気が発生し髪の毛同士が絡まってしまいます。予防策としては、ブラッシングする前にヘアミストをふっておくなど、水分補給してからブラッシングをすると良いでしょう。
紫外線
冬だからといって、紫外線対策をサボっていませんか?紫外線は、冬でも発生しています。また、夏に蓄積された紫外線ダメージは、秋冬に現れ始めると言われています。
紫外線によって日焼けした状態の髪の毛は、パサつき、時には手の通りが悪くなるくらい、キシキシした状態になってしまうこともあります。
夏はしっかりと紫外線ケアをしていたけれど、冬はおろそかになりがち、という方もいらっしゃると思います。しかし、艶のある美しい髪を守るためには、冬の紫外線対策にも力を入れて欲しいのです。
冬におすすめのヘアケア対策
乾燥や紫外線など、冬にするべきヘアケア対策とはいったい何なのでしょうか?
トリートメントで乾燥対策
乾燥対策には、トリートメントをおこないましょう。
コンディショナーは髪の表面を補修するものに対して、トリートメントは髪の内部に栄養を与えるものです。内部から髪に栄養を与えていきましょう。
トリートメントのやり方は、以下のような手順でおこないましょう。
① 毛先の水分をギュッとしぼって取り除く
② 毛先からトリートメントを染み込ませる
③ 毛先から根元へすこしずつ染み込ませて、5分ほど置いておく
最後に、洗い流すトリートメントはぬるま湯で洗い流しましょう。毎日おこなうことで、髪にしっかりと栄養が補給されていきます。
冬でも紫外線対策をする
冬の寒い日や雨の日でも、微量の紫外線は発生しています。そのため、冬でも紫外線対策は必要です。
例えば、以下のようなことをおこないましょう。
・帽子をかぶる
・紫外線防止ヘアスプレーをふっておく
・ミストをつけて水分補給しておく
出かける前のひと手間で、紫外線による乾燥対策はできます。髪の水分を守るためにも、紫外線対策は忘れないようにしましょう。
タンパク質を摂取しよう
髪はタンパク質でできています。そのため、髪のタンパク質が減少すると、外側からのダメージを防ぐことができなくり、髪の内部まで、傷ついてしまうのです。日頃からタンパク質を摂取して内側からもダメージに負けない髪を作ることが大切です。
タンパク質は、毎日の食事で摂取することができます。
タンパク質を多く含む代表的な食品は、鶏肉や大豆製品、卵です。綺麗な肌を保つためにもタンパク質は必要な栄養素でもあるので、積極的に摂取していきたいですね。
まとめ
髪の毛というのは、常にダメージを受けやすい状態にあります。特に冬は、暖房による乾燥など、ヘアトラブルが起こりやすい季節です。
頭皮にかゆみが出たり、髪がパサついたりし始めたら要注意。
一度痛んでしまった髪の毛というのは、いくらトリートメンをしても完璧に修復することは難しくなります。そのため、綺麗な髪を保つためには、日頃からダメージを蓄積させないためのケアが重要になるのです。
簡単にできるヘアケアとして今回ご紹介した紫外線対策、タンパク質の補給はしっかりとおこないましょう。外部・内部の両方からケアすることで、乾燥から髪を守ることができます。ぜひ冬のヘアケアを試してみてくださいね。