ふと自分の爪を見たら「また二枚爪になってる…」なんてことはないですか?そのうち治るでしょ。と放っておいては危険な可能性も。爪は健康を診る鏡だといわれています。
二枚爪は見た目もあまり良くないですよね。早めに対処して、健康で美しい爪を手に入れましょう。
二枚爪とは
まずは二枚爪について、爪の構造から放置してしまうとどうなるのか?というところまで解説していきます。
爪の構造
爪は表面から内側に向けて、背爪(トッププレート)、中爪(ミドルプレート)、腹爪(アンダープレート)の3層がしっかりと重なった構造になっています。
二枚爪の状態
二枚爪とは、乾燥や外からの刺激や衝撃、生活習慣の乱れなどによって、この3層のうち1層が爪の先端ではがれてしまい、2枚に分かれている状態のことを指します。
放置しておくと
二枚爪は放置しておくと、爪が割れやすくなる原因になったり、健康な爪が育たなくなる原因にもなってしまいますので注意しましょう。
めくれた爪は肌に引っかかって傷つけてしまったり、衝撃にも弱くなり、さらに割れやめくれが起きると治りにくくなってしまいます。
また爪は健康状態のバロメータともいわれ、二枚爪が続く状態の中には甲状腺の異常や貧血など、深刻な原因によるものもあるので、あまり続くようでしたら医師への相談をおすすめします。
二枚爪になる原因
二枚爪になる原因にはさまざまな理由が考えられます。
内的な要因
体の内側から受ける影響で、二枚爪になる原因をご紹介していきます。
・栄養不足
爪はケラチンと呼ばれる、繊維状のタンパク質が主成分で作られています。食事などから摂取されるタンパク質が不足すると、二枚にはがれやすくなってしまいます。
・血行不良
血液は、食事などから摂取された栄養素を全身に運ぶ役割があります。血行が悪いと指先まで十分に栄養が届かず、爪がもろくなりやすくなってしまいます。
外的な要因
今度は体の外側から受ける影響で、二枚爪になる原因をご紹介していきます。
・乾燥
健康な爪には水分が10~15%含まれているといわれています。乾燥すると、爪はもろくなり二枚爪になる可能性が高くなります。乾燥する原因として、保湿不足、水仕事によるもの、洗いものや掃除に使う洗剤による乾燥、リムーバーによる乾燥などがあります。
・衝撃などによる負荷
指先の力を使う作業や仕事が多いと、爪に負荷がかかって二枚爪になってしまうことがあります。爪に負担がかかるような爪切りも二枚爪の原因になる可能性があります。
二枚爪を防ぐ方法とは
一度、二枚爪になると繰り返しやすくなり、見た目もあまり良くありませんよね。二枚爪を防ぐために、おすすめの爪ケアを中心に二枚爪の予防方法をご紹介します。
爪のお手入れ
・ネイル
まず爪に関してですが、二枚爪が気になる間はネイルのやりすぎに注意しましょう。ネイルは爪に負担がかかるので、たまに爪を休ませてあげた方が良いです。
ネイルのお休み期間の間は、定期的にハンドクリームで指先、爪まわりまで塗り込む意識をして保湿をしましょう。キューティクルオイルでの爪ケアもおすすめです。
どうしてもネイルをしたい人は、セルフネイルの人は特に、ネイルを長持ちさせる工夫などをして、爪への負担が強いリムーバーの回数を減らす意識をしましょう。
頻繁に塗っては落としてを繰り返すと、爪の健康をそこねてしまいます。マニキュアも、なるべく美容成分配合のものを使うなど気をつけるとより良いです。
・爪切り
爪切りは切る時に爪に強い衝撃を与えてしまいますので、なるべくヤスリを使うようにすると、二枚爪の予防になります。爪に対して45度にヤスリを当て、往復ではなく一方向に削ると爪への負担もより軽減できます。
爪切りの時もそうですが、指先をぬるま湯につけたり、入浴後の爪が柔らかい時にすると、爪への負担がさらに減らせます。
・爪ケア
爪ケアに有効な成分として、保湿成分やケイ素配合のものをおすすめします。ケイ素は爪を作るのに、大事な要素になってきます。爪ケア用のオイルやクリーム、ベースコートなどを使用する際は、ケイ素配合のものを使ってみてください。
バランスのよい食事
爪を含めた体全体の健康のためにも、バランスのよい食事をとるのはとても大事なことです。まず爪の主成分である「タンパク質」を中心に意識して食事に取り入れていきましょう。
タンパク質は牛もも肉、ささみ、豚ロース、カツオやマグロなどの赤身のもの、チーズ、卵、納豆などの大豆製品などに多く含まれます。
その他にも、ケラチンのもとになる「ビタミンA」は緑黄色野菜に多く含まれ、爪の健康に重要な「鉄」はレバーやホウレン草、爪の細胞を作る「ビタミンB₂」はうなぎや卵から摂取できます。
1つの栄養素にとらわれずに、バランスよくとるのが爪をはじめとした健康への近道となります。
血行を良くする
指先までしっかりと栄養素を送り込むためにも、血液の循環を良くするのも、とても大事です。指先やつま先の末端に冷えを感じる人は特に、指を動かす体操やマッサージをしましょう。
すきま時間でもできるものだと、手をぎゅっと握ったり、開いたり「グーパー」を繰り返すような動作だったり、爪の側面を10秒ほど反対の親指と人差し指でぎゅーっとはさむだけでも自律神経が整い、血行が良くなります。
日常生活で気をつけること
日常生活の中でも、少し工夫するだけで二枚爪から守ることができます。できるだけ手を乾燥させないように、洗いものをする時は熱いお湯を使わないか、ビニール手袋を使うとかなり違いがでます。
あとは、手を洗った後などは水気をできるだけふき取り、濡れたままにしないこと。空気が乾燥し、寒くなる冬には外出時に手袋をするよう心がけておくと良いでしょう。
二枚爪を防いで指先美人に
いかがでしたか?普段、お客様に施術していても、うっかり自分のケアまで行き届かなかったり、ちょっと気を抜いてしまうと二枚爪になってしまいますよね。
食事や生活習慣を見直す良いきっかけとして、これを期に爪と体を健康に保ちましょう!
そして、同じように悩まれているお客様も少なくないはず。改善のアドバイスにもなるので、ぜひお客様との会話にも取り入れてみてください。