ネイルや手元のオシャレを怠らない方、きっとネイリストの皆さんはたくさん目にされているでしょう。同じくネイリストの皆さんも、ご自身のネイルには敏感に向かい合っていらっしゃいますよね。
でも、たまにお見かけするのが、ネイルは本当に素敵なのに、髪がボサボサだったりする方!とてもとても勿体無いです。今回のテーマは「髪」。しっかり細部まで手入れが行き届いている人は、佇んでいるだけで素敵に見えるもの。ネイリストの方は、接客時の印象を決める上のポイントとしてもぜひ読んでいただければ幸いです。
美髪を手に入れるためのトータルケア方法
年齢問わず、女性にとって髪の悩みは永遠のテーマ。カラーリングやパーマで傷んだ髪に、あれこれテコ入れしている方も多いのではないでしょうか。
しかし、着目すべきは髪よりも“女性ホルモン”と“老けない頭皮”。今回は、美髪を手に入れるためのトータルケア方法についてご紹介します。
髪と女性ホルモンの関係性
ピンとこないかもしれませんが、まず最初に女性ホルモンのお話を。きちんと後に美髪のポイントにつながりますので、読み進めてくださいね。
女性ホルモンには別名“美のホルモン”と呼ばれる「エストロゲン」と“母のホルモン”と呼ばれる「プロゲステロン」のおもに2種類があります。この2つのホルモンのバランスがうまくとれてこそ、ホルモンビューティストとなれるのです。
注目したいのは、美のホルモンであるエストロゲン。
エストロゲンは、子宮内膜を厚くする、受精卵の着床を助ける、卵を作るといった基本の効果のほかに、女性にとってうれしい作用をたくさんもたらしてくれます。
・肌のハリやツヤを出す
・乳房の働きを高め、ふっくらしたバストやヒップといった女性らしい体つきを作る
・髪がつやつやになる
・臓脂肪が付きにくくなる
・新陳代謝を促し、痩せやすくする
・自律神経や脳の働きをよくし、記憶力をUPさせる
・コレステロール値を下げる
・血管や骨を丈夫にする
美容の観点だけでみると、女性ホルモンのエストロゲンは“天然の美容液”と称せられるように、女性らしさや本来持っている美しさを引き出してくれる、とても大切なものです。
血中のエストロゲンの値が高いほど、見た目年齢が若くなるといわれているので、このエストロゲンを増やす、あるいは、減らさないように意識していくと、いつまでも若々しく歳を重ねられるということです。
さらにエストロゲンは、髪の毛を発達させ、髪の毛の成長期を持続させるという重要な働きを担っています。
美髪のためには「毛母細胞」の活性化がカギ!
加齢とともに、髪のツヤやコシがなくなり、髪が痩せ細り、抜け毛が多くなってきます。これは女性ホルモンが減ることが原因とされています。
更年期に入るとこれがより顕著になりますが、実際には女性ホルモンの低下だけが原因ではありません。20代、30代でも髪のトラブルの背景には、複合的な要因があります。その中でも大きな要因とされるのが、ストレス。
普段、かなりハードな働き女子でもあるネイリストの皆様にはどうしてもついて回るストレスですが、ストレスが多くなるとホルモンバランスが乱れ、相対的にエストロゲンの効果が発揮できないこともあるでしょう。また、血行不良による冷えや血流の悪さは抜け毛の原因となり、頭皮の栄養不足にもつながります。普段シャワーだけで済ませてしまう方は、なるべく湯船につかるよう心がけてください。
そして、美髪には健康的な頭皮が欠かせません。ここからは、美髪の育成に必要な栄養素についてもお伝えしておきますね。
毛根から美髪を伸ばすためには、「毛母細胞」を活性化することが必要。それには、細胞の代謝を促すビタミンB群の存在がマストです。
具体的には、
・ビタミンB1…豚肉・うなぎ・たらこ・ナッツ類
・ビタミンB2…豚レバー・鶏レバー・牛レバー・うなぎ・牛乳
・ビタミンB6…マグロ・カツオ・ひまわりの種・バジリコ
・ビタミンB12…サンマ・イカ・しじみ・牡蠣(カキ)・岩のり
・ビオチン…レバー類・いわし・落花生・卵・にしん
普段の食事でも意識的に摂取していきましょうね。
老けない頭皮をつくる簡単セルフマッサージのやり方
人差指を前髪の中心、生え際へ置きます。小指はこめかみ、親指を後頭部へ。ほかの指はそのまま生え際に沿わせてください。
爪を立てないよう、指の腹で軽く円を書くようにマッサージ。そのまま頭のてっぺんへと指をずらしてください。頭皮の血流は下から上へと流れていますので、その流れにそうようにゆっくりと動かしていくのが効果的。
自分自身が気持ちがいいと感じるペースで行ってください。一日5分程度行うとよいでしょう。
いかがでしたか?内側と外側からのケアをしっかり行えば、あなたも無敵のホルモンビューティスト!お客様と対峙するときも、手も髪も輝いているネイリストさんって素敵じゃないですか?美髪を手に入れるために、ぜひトライしてみてくださいね。