人気スタイリストの山本あきこさんは著書のなかで「手はひとつの物語」とおっしゃっています。
これは、お手回りやネイルはファッションにリンクさせる必要はなく好きなものを付けて大丈夫ということだそうです。
ネイルはメイクや洋服と違って、一度すると数週間は楽しめます。せっかくならいつものお手回りアクセサリーと上手にコーディネートして、手元のおしゃれを楽しみましょう!
ネイル好きはアクセ好き
ネイルが好きな人は指輪やブレスレットなども好きであることが多いです。私はカウンセリングの際にまずお客様のお手回りのアクセサリーをチェックします。
時計のベルトや金具の色、ブランド、指輪やブレスレットのデザインや素材などからその方の好みの情報収集をします。デザインや色などをチェックしてから施術にじゃまにならないよう外して頂きます。
ただ「外してしまってください」ではなく、さりげなくチェックをしておきましょう。「アクセサリーがゴールドが多いようでしたらゴールドのラメが統一感あるお手元になりますよ」という具合にその後のデザインカウンセリングや会話のきっかけ作りになりますよ!
年齢により変わる好み
10代~20代
年齢が若いということもあり、ダイヤやプラチナのジュエリーというよりは普段使いの華奢なリングの重ね付けなどを好まれます。お肌の露出も多いのでブレスレットなどもされることが多いです。
肌もきれいなので比較的どんなデザインやカラーもご提案しやすいです。
30代~40代
この世代の方は働き盛りの世代です。またご結婚されていたりお子様がいらっしゃったりするので、とにかくこの世代は「邪魔にならない」「何にでも合う」「好感度」のあるネイルデザインを好みます。
代わりにロレックスやカルティエなど少し高級な時計をされている方が多いです。「素敵な時計ですね!」など褒めて差し上げると喜ばれますよ!
50代以上~
年齢を重ねるがゆえに、手のシミや関節のシワなどを気にされる方が多いです。なるべく気になる所が目立たないようアートを多めに入れるなどして視線をネイルに反らせてあげることが重要です。
またこの世代はダイヤなど高価なジュエリーをされていることが多いです。
ボリュームがあったりデザイン性の高いダイヤのジュエリーなどはエンボスアートやラインストーンを付けたデザインをすると逆にジュエリーが安っぽく見えてしまいます。「ジュエリーを引き立たせるためのネイル」ということを念頭にご提案しましょう。
アクセとネイルのデザインの合わせ方
実際にデザインをご提案する際の合わせ方を挙げてみましょう。
色を合わせる
時計の金具がピンクゴールドならラメもピンクゴールド、ルビーのリングならデザインのどこかに赤を入れる等です。いちばん合わせやすくまとまりのあるデザインになります。
しかし逆をいうとそれ以外のアクセを付けるときはデザインが合わなくなってしまいます。このような場合は「いつも時計はこちらを付けていることが多いですか?」のように普段の使用頻度をお伺いしましょう。
デザインに合わせる
お花のモチーフの指輪ならお花、というようにデザインに合わせる方法です。その他、エタニティリングならストーンやラメでライン上にキラキラを入れたり、華奢リングの重ね付けなら、ゴールドのラインテープを入れるなども素敵です。
質感に合わせる
時計やアクセサリーは表面がピカピカしているものもあれば、つや消しのマットなものもあります。
ネイルでもリンクしてあげると一気に統一感のあるお手元になります。
とくに、ローズクオーツやアメジストなどの天然石のリングなどは色合いや質感がにごっていたりやわらかい色合いなのでミルキーなカラーが本当によく似合います。
イメージで合わせる
お仕事をしている女性の場合、時計はその人らしさが一番出ると思います。革ベルトの時計なら上品で女性らしいイメージです。細いベルトならなおさらですね。こういった場合は女性らしさを打ち出したフェミニンなデザインがおススメです。
対して、時計の素材がシルバーなどの金属製であればベージュのワンカラーやホワイトのフレンチなどスッキリと洗練されたかっこいい系の女性のお手元が似合います。
さいごに
アクセサリーにもネイルと同様に毎年の流行りがあります。有名アクセサリーブランドの新作を毎シーズンごとにチェックすると、ネイルのデザインに参考になるものが沢山出てきます。
いつも自分がつけているアクセサリーを考えながらネイルデザインを考えると、より一層楽しいネイルタイムになるのではないでしょうか!