ネイリストの待遇はネイルサロンによって大きく差が生まれます。 福利厚生がしっかりしていて、実績に応じて昇給していくサロンもあれば、労働基準法なんて完全無視のブラックなサロンも・・・ どれだけネイルが好きでも、労働環境が酷すぎると続けることが難しくなってしまいます。 それでは優良ネイルサロンはどのように見つければ良いのでしょうか。 今回はネイルサロンの求人情報のチェックポイントをご紹介したいと思います。 まずは求人の探し方から見ていきましょう。
ネイルサロンの求人の探し方
求人サイト
一度にたくさんの求人を調べたいのであれば、求人サイトがおすすめです。 ネイル専門の求人サイトも多くあるので、働きたいエリアで絞ったり、ネイルサロン毎の条件を比べたりしながら求人を探すことができます。
ネイルサロンのHP
ネイルサロンのHPで求人情報を掲載している場合もあります。 お気にい入りのネイルサロンで働きたい、求人サイトよりも詳しくサロンの雰囲気を知りたいなどといった場合には、HPをチェックしてみましょう。
スクールからの紹介
多くのネイルスクールには就職サポート制度があり、系列のサロンに就職したり、スクールに寄せられた求人を紹介してもらうことができます。 JNA認定校であれば、JNA認定のネイルサロンなど質の良い求人も多いので、積極的に活用しましょう。 それでは実際に求人情報の要チェックポイントをご紹介します!
求人チェックポイント1:資格が必要かどうか
ネイリスト検定2級以上を条件にしているサロンを選ぼう
ネイルサロンの求人には、資格や経験が必要ないものから、十分にサロンワーク経験を持つ即戦力のみの募集まで幅広くあります。 経営がしっかりしているネイルサロンほどネイリストの質にこだわる傾向が強いので、JNEC技能検定2級以上を応募資格にしている求人がおすすめです。
正社員で無資格OKのサロンは要注意
アルバイトやアシスタント、レセプションなどならともかく、中には正社員でも無資格・未経験OKな求人があります。 こういった求人はなるべく避けるようにしましょう。 助成金目当てだったり、中には強制的にスクールに入会させられ、働いているのにお金を払わされるなんてケースもあります。
求人チェックポイント2:給料
正社員の相場は18万円程度
ネイリストは基本的に激務なので、妥当な給料をもらえないと割に合わないと感じて続かなくなってしまいます。 正社員の初任給は18万円程度が相場なので、そのくらいはもらえる求人を選ぶようにしましょう。
研修中の待遇
研修中は給料が低くなるのが一般的です。 ネイルサロンの戦力になれるまではある程度は仕方ありませんね。 しかし上でも触れたように、中には無給になってしまう場合もあります。 例えば時給だったり、低目の設定であってもしっかり給料がもらえることが明記してある方が安心です。 ※ネイル業界は結構スポ根なので、しっかりしたネイルサロンでも研修期間無給というケースは実はあります。 しかしブラックとの判断が難しいので、有名サロンやどうしても働きたいサロンとかでもない限り、ちゃんとお給料を貰えるところを選ぶことをおすすめします。
ネイル道具の支給について
待遇が悪いネイルサロンでは、ジェルやラインストーンなど、ネイルのデザインに使う道具を自分で揃えなければいけない場合もあります。 金銭的にかなりキツい負担になりますので、支給されるネイルサロンを選びましょう。 当たり前すぎて募集要項に書いていないことも多いので、面接で聞いてみるのもいいかもしれません。
求人チェックポイント3:福利厚生
社会保険
美容業界は一般企業に比べて福利厚生が整っていないことが多いですが、ネイルサロンは探せば社会保険完備のところは結構あります。 何か有った場合や将来のことを考えれば、健康保険、厚生年金、雇用保険の3つには加入しておきたいですよね。
交通費
基本給18万円となると交通費も大きいですよね。 しっかり支給されるところを選びましょう。
面接時に聞いておくべきこと
求人情報だけではわからないこともあるので、面接時に確認した方がいいことをご紹介します。
就業規則と賃金規定
就業規則と賃金規定については必ず聞きましょう。 1日の労働時間や残業代、賞与や昇給について定めたものなので、これを従業員に対してオープンにしているネイルサロンは安心して働くことができます。 面接の段階では概要くらいしか教えてくれない場合もありますが、明らかに濁したりする場合には注意が必要です。
研修の期間について
ほとんどのネイルサロンでは研修があります。 平均的には1~2ヶ月くらいですが、中には社内での難しいテストやネイリスト検定1級に合格するまでが研修なんていうふざけたネイルサロンもあります。 必ず研修の期間や、修了の条件は確認しましょう。
雇用契約書について
雇用契約書は雇う側と雇われる側で、これこれこういう風な契約を交わしていますということを明文化したものです。 普通は雇用契約書無しで労働契約を結ぶなんてありえないんですが、ブラックなネイルサロンでは雇用契約書が存在しないこともあるようです。 内定後の話になりますが、雇用契約書は必ず手に入れましょう。
まとめ
ネイリストは離職率が高いと言われていますが、辞めてしまうネイリストの多くは労働環境の悪いブラックなネイルサロンに勤めている方が多いようです。 資格を取得すれば、しっかりしたサロンに就職することができるので、今回紹介したチェックポイントを参考に、優良ネイルサロンを探してみてください。