スキンケアを新たなアイテムに変えた後、しばらくして肌が荒れてしまったという経験はありませんか。
スキンケアはお肌に直接つけるものなので、肌荒れを起こすと使用を中止したくなりますよね。でも、それはもしかすると好転反応かもしれませんよ。
好転反応はお肌の調子が良くなるまでに起こる現象のことで、実はそのスキンケアがお肌に合っているという証拠なのです。しかし、好転反応かただの肌荒れかを見極めるのは難しい面も。
好転反応についてと、対処の仕方、好転反応なのか肌荒れなのかを見極めるポイントを紹介します。
好転反応とは
体内の毒素が排出される現象のこと
スキンケアだけに限らず、体は何かしらの刺激を受けて毒素を排出しようとするときに不快な症状をもたらすことがあります。これが好転反応と呼ばれるものです。
薬や健康効果の期待できる飲料などを摂取したとき、眠気や頭痛など不快な症状に悩まされたことはありませんか?これは体内から毒素を排出しようとするはたらきが起こるための症状と言われています。
どのような症状が出るかは人によって様々ですが、だるさや吐き気を感じる人もいます。肩凝りがひどくてマッサージを受けたあとなどにも好転反応が現れることが。
一時的にだるさや眠気を感じたあとに、体が軽くスッキリするという体験をしたことがある人もいるのではないでしょうか。
スキンケアにおける好転反応
スキンケアで肌に起きる好転反応には、ニキビや吹き出物、肌のざらつきなどがあります。
スキンケアの場合、好転反応が起こるまでに少し時間がかかることがあるため、はじめは調子よく感じていたのに急に肌に合わなくなった、と感じて使用をやめてしまう人もいるでしょう。
しかし、実は好転反応だと知りスキンケアを続けると、肌荒れのあとにはとても調子のいい肌に生まれ変わります。肌の調子が悪いなと感じたとき、すぐにスキンケアを変えてしまうのではなく、それが好転反応かをじっくり見極める価値はありますよね。
好転反応がでても同じスキンケアを続けていいの
好転反応であれば継続してもOK
ニキビや吹き出物が現れはじめて、それが好転反応だと確信できればそのスキンケアは使い続けましょう。肌にあっている証拠なので中止する必要はありません。
好転反応の症状や期間は体や肌の状態によって個人差がありますが、毒素が出てしまえばそのうち症状は落ち着いてきます。
肌に合わない症状であれば使用を中止
かゆみや痛みなど、明らかに肌に異常をきたしている場合には、そのスキンケアは使用を中止しましょう。好転反応かもしれないと思って使い続けることが、逆に肌にダメージを与えてしまうこともあります。
本能的に「これは肌に合っていないな」と感じることがあれば、潔く使用をやめたほうがいいと思います。
好転反応は必ず出るものではない
肌を元気にしてくれるスキンケアに出会った場合、毒素を排出する好転反応が現れることはあるのですが、これはスキンケアを変えたからといって必ず出るものではありません。
すでに自分に合ったスキンケアを選んでいるときには排出するものがない可能性もあり、好転反応はもちろん現れませんよね。また、好転反応が出ない=スキンケアが肌に合っていない、という訳でもありません。
何の症状もなく使い続けられるのなら、それは肌に合っています。好転反応が出るかどうかは、その時の肌や体の調子、体質によります。好転反応が出るから良いとか、出ないから悪いというものではないことを理解しておきましょう。
好転反応と肌荒れを見極めるポイント
好転反応の可能性があるのはこれ
例えば、吹き出物に悩んでいるときに変えたスキンケアで、さらに吹き出物が増えたという場合、好転反応の可能性はあります。
また、シミが濃くなってきた気がするのは肌のくすみが改善されてきている可能性があったり、肌がテカりやすくなったと感じる場合は肌が本来の「自分で保湿する力」を取り戻している途中かもしれません。
ほかにも、古い角質が剥がれてきていて肌にざらつきを感じるということもあります。好転反応の場合、そのスキンケアを使い続けるのが怖くなるような「かゆい、ひりひりする」といった刺激は感じないと言われています。
肌荒れの可能性があるのはこれ
好転反応とは全く別物の、肌に合わないせいで起こる肌荒れの可能性がある症状にはどのようなものがあるでしょうか。例えば、スキンケアをおこなって間もなくかゆみが出たり、赤くなる、ひりひりした感じがするという場合は肌荒れかもしれません。
もともと吹き出物が出ていて、スキンケアでそれらがさらに炎症を起こしている感じであれば、好転反応ではないことを疑ってください。また、脂性肌が急に乾燥しやすくなったなど、急に肌の状態が大きく変わる場合も要注意です。
自然派化粧品に変えたときには好転反応が出やすい?
化学成分が入ったスキンケアから、自然派のスキンケアに変えたときには特に肌が生まれ変わろうとする力が強いようです。
肌本来のはたらきを重視する自然派のスキンケアによって肌が元気になると、化学的なものを体から排出しようとして、肌に吹き出物などの症状が現れるのはもちろんのこと、香りの効果が体にはたらきかけて眠気やだるさといった好転反応が見られることもあります。
疲れてもいないのに体調がおかしいと感じたら、最近スキンケアを変えたかどうかも気にしてみてくださいね。
まとめ
スキンケアを変えたときの好転反応について紹介しました。肌の調子が良くなる段階でおこるのが好転反応ですが、ただの肌荒れと見極めるためにはじっくりと肌に向き合うことが必要ですね。
好転反応であればスキンケアは使い続けますが、肌荒れなら早めに使用中止を。そして見極めのポイントですが、好転反応なら吹き出物が増えたり、肌がテカったりという症状が現れるものの、肌に刺激を感じることはないようです。
これが肌荒れになると、かゆみなどの刺激を感じたり、肌の状態がガラリと変わるなどの症状が現れるとのこと。自分の肌がどちらの状態なのかをしっかり見極めて、美しい肌を守っていきましょう。