だんだん暑さも夏の暑さに近くなってきましたね。女性は冷えやすいとはいえ、こんな暑い時にはなかなかホットの飲み物をチョイスしにくいものかと思います。ネイルサロンでドリンクをサービスされているサロンさんなどでも、ちょっとのブレイクタイム、カフェタイムにもアイスコーヒーを選ぶ方、増えていませんか?
カラダが熱をもっているとき、その熱を冷ましたいと思うのは自然なことですよね。
このメカニズムを東洋医学にあてはめて少しだけ解説させてください。
「陰陽」の定義を知ろう!
東洋医学には「陰陽」という考え方があります。
陰だけでも陽だけでも、万物は成り立ちません。そして、それは自然界でも、私たちの身体の中にも言えることです。
具体的な例としては
・陰は 冷たい、月、女、静
・陽は 熱い、太陽、男、動
これは常に一定ではなく、移り変わりながら全体のバランスをとっています。
夏は一年のうちで一番「陽」に傾く季節、一方で冬は「陰」に傾く季節です。 日中の熱さがピークの時、陽に傾きすぎて弱ったカラダが、陰性の食品を欲するのは自然なことです。
陰性食品の中でも、一番冷やす力が強い食品が砂糖、次いで、酒、油、果物。
暑くてカラダが火照っている時に、スイーツが食べたくなりませんか? アイスクリーム、チョコレート、甘いドリンクは食欲の落ちる夏にも不思議と食べられちゃいますよね。
このほかにも、パンやスイーツ、冷たい飲み物、南国フルーツ、ビールや枝豆など、いわゆる「夏に食べたい!」と思わせるようなものは、ほぼ陰性のもの。どのお店でも美味しそうにアピールしてきますし、目に留まれば食べたくなりますが、欲求のままに食べだすとつい食べる手が止まらなくなります。
「陰」のもののとり過ぎが夏バテ、夏太りの原因に?!
ただ実は、これが夏バテ、夏太りの大きな原因になってることが多いのです。
特に、甘いのもを食べ過ぎて 普段の食事を抜きがちな人は要注意!
まとめて甘いものを食べ過ぎると、血糖値がバーンと上がり、その後急激に下がるので食べても食べてもすぐに食べたくなってしまいます。
さらに白砂糖の食べ過ぎは漢方で考える「瘀血」という状態に繋がります。難しい言葉に見えますが、簡単に言うと「血の流れが悪い」ということ。
どんな症状が身体に現れるかとういうと、まず舌や唇が紫色になるなどがあります。 さらにはシミ(肝斑)、目の下のクマ、くすみなど美容のお悩みにも繋がります。 加えて肩こり・冷え症・腰痛・頭痛・胃痛・生理痛と言った症状が慢性化するのも、血の巡りが悪いサインです。
・瘀血になると冷えはすすみ、冷えると瘀血になる
・甘いものを食べ過ぎるとパワーがなくなり、パワーがなくなるとまた甘いものが食べたくなる
そんな負のループを繰り返している女子は多いです。
どんなことを意識すればいいの?
もちろん、たまのご褒美に自分のためのスイーツを我慢する必要はありませんが、
「気がつけば、無意識に甘いものを口にいれてる」
「スイーツの過食が止まらない」
こんな自覚がある人は以下の点に気をつけてみてください。
冷ます食品の中でも緑のお野菜やスイーツがオススメです。
小腹がすいた時には、デーツなどの天然の甘みやナッツ、ドライフルーツなどのお菓子に変えてみるのもいいですね。
思い切って甘いものを減らしたい時には、アルカリ性のミネラルを豊富に含んでいる海藻、カルシウムたっぷりの小エビや小魚を取り入れて、心を安定させてみてください。
「我慢しなきゃいけない」「甘いものを断つ」と決めるとストレスが過剰になってまたカラダは陽に傾いてしまします。 コレならできそう。週に6回のスイーツを3回に減らしてみようなど無理なくできることから初めてみてくださいね。
食事だけでなく女性は「陰」なので女性性を高めるということもオススメです。 ネイルサロンはもちろん、エステ、美容院、自分磨きで気分を一心することも甘いものの誘惑のループを抜けるためには有効です。お客様にもこんな観点から少しだけ美容のアドバイスをしてあげられるといいかもしれません。
また、男性とは違い、女性は、クーラーの冷えにも弱いので、ずっとサロンで座りっぱなしのネイリストさんは特に、夏の冷え対策も心がけてみ て下さいね。