持ちが良い、ツヤがキレイ、自爪のように自然な仕上がり等の理由で、今やジェルネイルは幅広い世代で常識のおしゃれになっています。
またサロンで施術してもらう以外に、ジェルネイルキットなどを買って自分の爪に楽しむセルフネイルも大変人気です。
「趣味でネイルをしていたけど、せっかくならそれを活かしてネイリストとして働きたい。」「仕事にするまではいかなくても、友達にやってあげられるくらいになってみたい。」
そんな理由から、ネイルの検定試験を受ける方も多くいらっしゃいます。
今回は、ネイルの検定試験の中でも特に人気のジェルネイル検定についてご説明します!
目次
ジェルネイル検定はどんな資格?
ジェルネイル検定は、通称「ジェル検定」とも呼ばれ、ジェルネイルに関する正しい知識と技術を備えているかが問われる資格試験になります。美容師免許のような国家資格ではなく、NPO法人日本ネイリスト協会が運営しています。
試験は難易度別に初級、中級、上級の3種類あり、実技試験と筆記試験があります。実技試験の道具は全て持参し、施術するモデルさんを自分で連れて行かなければいけません。
どんな人が受けるの?
ジェルネイル検定の受験者はさまざまな方がいらっしゃいます。一番多いのがネイリストを目指してネイルスクールに通っている方、すでにネイリストとしてお仕事をされている方、セルフネイルなど独学でネイルの技術を学んだ方など様々です。
年齢層も幅広く、下は15歳から上は60代の方まで幅広くいらっしゃいます。
受験内容(ジェルネイル検定 初級・中級・上級)
ジェルネイル検定の受験内容は、ベーシックな初級だとカラーのみ、難易度の高い上級だと付け爪など、各級によって異なります。
試験内容と各級の合格基準は以下の通りとなります。
初級
ジェルネイル技術のベーシックのマスターと基礎知識ができているか。
第一課題:ネイルケア両手10本
第二課題:ジェルカラー(赤)&ジェルアート1本(右手)、赤ポリッシュカラーリング(左手)
中級
ネイルケアとジェルを施術するためのプロとして必要な専門知識と技術ができているか。
第一課題:ネイルケア(左手)
※右手はあらかじめネイルケアと赤ジェルカラーリングを施しておく
第二課題:
ジェルネイルオフ(右手)
ジェルスカルプチュア(右手中指)、
クリアベースにピンクのジェルグラデーション(右手中指以外)
クリアベースに白のジェルフレンチ(左手)
上級
ジェルネイルのスペシャリストとして総合的な知識と技術ができているか。
右手人差し指・中指:ジェルクリアスカルプチュア
右手薬指:ジェルチップオーバーレイ&ジェルデザイン(アートテーマ「フラワー」)
左手中指:ジェルチップオーバーレイ
左手薬指:ジェルチップオーバーレイ&ジェルフレンチ
ジェルネイル検定を取得することのメリット
ジェルネイル検定を取得するとどのようなメリットがあるのでしょうか?
ネイルサロン就職に有利
ネイリストとしてサロンに就職を考えるなら、資格取得が必須になります。特にジェルネイル検定中級以上は難易度も高くなるので、好条件でサロン就職がしやすくなります。
自宅開業に有利
自宅の一部で、趣味の延長でホームサロンを開きたいと考えている方も、やはり人に施術をするのなら無資格者よりも有資格のネイリストにやってもらいたいとお客様は考えるでしょう。
ネイル講師としての就職の道も!
ジェルネイル検定の試験官などを務めるのがネイリスト協会認定講師です。サロンワークだけでなくネイルスクールの講師としても活躍したい方は認定講師試験の受験がおすすめです。認定講師試験の受験資格のひとつにジェルネイル検定上級取得があります。
受験方法
実際のジェルネイル検定の受験方法をご説明します。
受験時期
ジェルネイル検定は6月と12月の年2回です。申し込みは試験の約3か月前からホームページで受け付け開始になります。申し込みについてはネイリスト協会のホームページに掲載されるので、時期が近付いてきたらマメにチェックしましょう。検定試験の内容の詳細が書かれている検定要項もホームページからダウンロードできますよ。
受験資格
ジェルネイル検定初級は15歳以上ならどなたでも受験ができます。しかし、中級は初級合格者、上級は中級合格者が受験資格となります。
例外として、ネイリスト協会の定める「ネイリスト協会認定校」の生徒さんは、初級試験は所定のカリキュラムを受講すれば筆記試験のみで受験ができたり、通常だと外部の会場に受験に行かなければならない所を自分の通学するスクールで受験することが可能になる「自校開催制度」があります。
ジェルネイル検定の勉強方法
ジェルネイル検定に合格するためにはどのように勉強をすればいいのでしょうか?
独学、もしくは通信教育で学ぶ
一番手っ取り早く費用が抑えられるのが、本やDVDなどで学ぶ方法です。初級レベルなら独学で受験される方も多くいます。中級以上になると技術難易度が上がるため独学での受験は厳しいでしょう。また、独学だと検定試験で定める減点や失格などの細かいルールがわかりづらいため、自分ではできていると思っても失格になってしまったという事が多いです。
ネイルスクールで学ぶ
一番おすすめなのはネイルスクールで習うことです。特に、検定試験官を務める認定講師の先生がいるスクールで習うのが一番効果的です。本やDVDは一方通行になってしまいがちですが、正しい筆の持ち方やニッパーの動かし方などを人間の手を使って教えてくれます。費用はクラス制・少人数制、マンツーマンによって異なります。
先述したネイリスト協会認定校の場合、自校制度などのメリットがありますが他のスクールに比べて費用が高めです。
知っておきたい「ネイル検定」と免除制度
ジェルネイル検定はジェルネイルの資格試験ですが、このほかに公益財団法人日本ネイリスト検定試験センターが主催する「ネイリスト技能検定試験」(通称「ネイル検定」)があります。
こちらも難易度別に3級、2級、1級があり、1級が最上位となります。ネイルケアやカラーリング、リペアやアクリルスカルプチュアなどの実技試験内容があり、ジェルネイル検定よりも歴史のある資格です。
ジェルネイル検定には、これらネイル検定を取得していると試験の第一課題が免除になる制度があります。
初級
ネイル検定3級以上を取得で第一課題免除
中級
ネイル検定2級以上取得で第一課題免除
とくに、初級と3級はどちらもネイルケア&赤カラーがありますので、これから受験を考えている方は、3級と初級は同時進行で学び、3級取得後に初級を受験されることをおススメします。
まとめ
これからジェルネイル検定を取得したいと考えている方は、まず6月か12月のどちらの時期に受験するかを決めて、練習を開始しましょう。初級の合格率は約80%なので比較的受かりやすいと思います。見事合格されたら中級や上級、その他ネイル検定などの他のネイル資格の取得も視野に入れてみてはいかがでしょうか!?