サロン応募者必見!失敗しない求人の見つけ方

ネイルサロンで働いて稼ぎまくりたい!ネイリストとして経験をつめるようなサロンに就職したい。働きやすいサロンで楽しく仕事がしたい・・。これからサロン就職をしたい方は色々理想があるのではないでしょうか?

しかし、いざ応募して働き始めたら自分の理想と違った、いやになって辞めてしまった、という雇用のミスマッチが後を立ちません。私は大手サロンでサロンマネージャーとして「ネイリストを採用する側」の人間として働いていました。

その後サロン現場を離れ他の仕事をしていたのですが、またサロンワークに復帰するための慣らしとして「サロンに応募する側」になったこともあります。その際に、採用する側だったころの考え方や物の見方が大変役に立ちました。

また、現在はサロンワークと並行しながらネイルスクールで生徒に「雇う側」「応募する側」の2方向から就職指導を行っています。

ここでは求人に応募する際に、雇用のミスマッチを防ぐポイントをお伝えします!

求人サイトの情報を鵜呑みにしてない?

就職活動を始めるさい、ほとんどの方は求人情報サイトを閲覧します。サイトに掲載のサロン求人情報には、
「月額30万円も夢じゃない」「頑張り次第で給与アップ」「働きやすいサロンです」などと、キラキラとした文句が踊っています。

それ以外にも、ゴージャスなサロン雰囲気やスタッフ同士が和気あいあいとバーベキューをしている写真などが掲載されており、なんとなく「良さそうなサロン」と思ってしまいがちです。

しかし、これらの求人はあくまでも求人「広告」なのです。これらを鵜呑みにするのは大変危険です。求人サイトのプロのライターが応募したくなるように美化して作成しているからです。

サロン側としては、せっかく求人広告を出しても一人も応募がないのでは意味がないので、応募件数を上げるために掲載広告の見栄えをよくしているのです。

楽しそうなサロン写真や文言にまどわされず、大切なのは待遇面を熟読することです。「頑張り次第で」と記載があるのなら、何をどうすれば昇給するのか具体的な昇給システムについて明記されているか、「働きやすいサロン」とあるのなら、有給休暇や育児休暇の取得がどのようになっているか等の説明があるかなどをきちんと確認しましょう。

しょっちゅう求人が出ているサロンは大丈夫!?

サロン求人サイトを一定期間チェックしていると、「あれ?このサロン、いつも見るなぁ」という経験はないでしょうか?こういったサロンを見ると「大手っぽいし安心かな?」「すぐに辞めちゃうからいつも求人を出しているのかな?」など、思ったことがあると思います。

私の経験での意見ですが、このようなサロンは「すごく良い」か「すごく悪い」の両極端です。

まずは「すごく良い」ケースをご説明しましょう。
求人広告を常に出せるということは、それだけ会社規模が大きく広告掲載費用をつぎ込めるだけの資本力があるということです。雇用条件もアルバイトだけでなく未経験でも正社員登用だったり有休や賞与などがあったりします。

また、サロンの収益が上がっており新規出店が続出しているため継続して求人を募集している場合もあります。このような状況のサロンに就職できた場合、会社自体に活気があるため給与面だけでなく仕事も新規オープンのスタッフに抜擢されたりと非常にやりがいを感じることが出来ます。

次は「すごく悪い」ケースをご説明します。
単純に「常に求人が出ている」=「離職率が高い」ということが考えられます。労働時間が長時間だったり、低賃金だったり、スタッフ同士の人間関係が悪い等、何らかの理由でスタッフが居ついてくれない、いわば「働きずらいサロン」ということになります。

求人広告の掲載コストが経費を圧迫していて、従業員の賃金に還元できていない、という見方もできます。離職率が高いと分かっているのに理由もつきとめず惰性で同じような求人広告を出し続けているような経営陣がいる会社は将来性が明るいとは言えません。

以上の「すごく良い」「すごく悪い」のどちらかをしっかりと見極めて、応募しましょう。
次項ではその見極め方をお話しします。

サロン見学にちゃんと行ってる?

私がサロンで面接官を担当していた時、「弊社サロンをご利用頂いたり、見学でもいいのでお越し頂いたことはありますか」と聞いていましたが、「いったことはないです」と平然と答える方が多いことにびっくりしていました。

現在も、スクールで就職指導の際に生徒に「一度希望サロンにお客さんとしていくといいよ」とよく伝えているのですが、「お金がかかるからやだ」「めんどくさい」「きまずい」など、とても本気で就職したいとは思えない発言が飛び出します(笑)。

確かに、サロンにお客として行くということはお金もかかりますよね。初回に住所を記入したりと自分の身元をさらすことになるし、希望サロンが複数だと全部を回るのは大変、という言い分はとてもよく分かります。

それでも、未来の自分への投資と思って実際にサロンに行って見て欲しいのです。求人広告だけでは見えてこないことが沢山分かります。

ここではサロン見学のチェックポイントをまとめました!

求人サイトで希望サロンを絞る

できれば第一希望だけでなく、比較検討材料として、似たような雇用条件のサロンや、ハイグレードサロン、激安サロンなど、いくつか見ることをおすすめします。そうすると、なぜここは高いのか、安いのかという理由を学ぶことができるのです!

サロンに客として予約をする

できればネット予約ではなく実際に電話予約をすることをおすすめします。電話応対が良いサロンは教育が行き届いていることが多いです。

予約だけでなく、メニューのお問い合わせだけでも構いませんので電話応対からもサロンの雰囲気を掴みとりましょう。

サロンがある周囲の環境を見る

求人情報にはせいぜい所在地しか掲載されておらず、近隣の雰囲気などはわかりません。働き始めると毎日通勤するので職場環境って本当に重要です!

「オフィス街の中にあるからOLさんが多いのかな」「写真で見るとナチュラルな感じだったけど歓楽街にあるから客層が自分に合わないな」等、自分にとっての合う場所というのがわかるはずです。

サロンで、お客様として接客を受ける

実際にお客様として施術を受けてみましょう。その際に、施術を受けながら他のスタッフの様子も見ておくことが重要です!担当者はお客様に対しては親切ですが、アシスタントのネイリストへの接し方や、バックルームからのおしゃべりなどから、サロンのスタッフの生の人間性というものが垣間見えてくるはずです。

なぜ、ここをチェックして欲しいかというと、離職原因の大多数が「職場での人間関係」だからなのです。スタッフ同士の人間関係が良さそうなサロンは働きやすくお客様にとっても居心地が多いことが多いのです。

その他、道具や棚、トイレが掃除が行き届いていることも重要です。
以上のチェックポイントを参考に、雇用のミスマッチを防ぐためにもサロン見学には絶対に行きましょう!!

面接では聞かれることに答えるだけになってない?

求人情報をしっかりとチェックしサロン見学にも行き、希望サロンへの応募をしたらいよいよ面接です。面接では志望動機や自己PRなどを聞かれるかと思いますが、面接で「聞かれたことに対して答えるだけ」になっていませんか?

面接ってそういうものじゃないの?と思った方は、要注意ですよ!面接の場で、一通りの説明や質問が終わった後、「何かご不明な点はありませんか」など聞かれることがあるかと思います。

そこで「ありません」と答えてしまう方が大変多いです。求人情報や会社説明会、面接の場でサロン側から雇用条件についての説明があったはずです。

もしまだ不安な点があったら遠慮せずにきちんと聞きましょう。逆に「ありません」と答えるということは「条件面について了承しました」と意思表示をしたことになるのです。

最近ですと、研修期間中の賃金、実際の勤務内の休憩時間の長短、時間外労働をした際の残業代などの賃金トラブルがかなり多くなっています。

「研修期間中の賃金について、求人広告に¥〇〇と掲載があったのですが、これは具体的にはどういった研修内容を行うのでしょうか」

「実際に勤務をさせて頂くことになった場合のライフスタイルを把握しておきたいので、毎日の残業時間や残業代等についてお伺いしても宜しいでしょうか」

のように、疑問や不安に思った点は積極的に聞きましょう。あらかじめ質問を用意しておくとスムーズです。
これらについて、「それは社外秘ですので~」とか「サロンの混雑状況によっても変わってくるので~」のように、あいまいな説明しかなされないようなサロンは辞退されたほうが賢明です。

まとめ

ネイリストという仕事はとっても魅力的な仕事なのです。

しかし、雇う側がきちんと条件面を説明しなかった、もしくは応募側がきちんと確認をしなかったがために離職者が増え、業界全体のイメージ低下につながっていくのです。

これからのネイリスト就活市場において、もっと雇われる側の積極的な姿勢が、ネイリストとして活躍する上での第一歩なのではないでしょうか。

・求人情報のキラキラした面を鵜呑みにしない!

・サロン見学チェックリストを活用し、見学に行って自分が働く姿を想像してみる。

・疑問点は面接で聞いて解消!説明がないなら他を探そう!

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