猫ってかわいいですよね。猫を見たり触ったりすると、なんだかとても癒されます。最近では、かわいさだけではなく、健康の面からも猫を求める方が増えてきています。そこで今回は、猫を健康法の面から見ていきましょう。
猫の癒し効果が心臓病の原因に影響する
なんと、猫と暮らすことで得られる癒しは、心臓病の原因に影響するということが、最近の研究で明らかになってきています。
猫といえば、可愛らしく喉をゴロゴロと鳴らしますよね。この猫のゴロゴロは、子猫を安心させるため、自分の体調を整えるために鳴らすと言われています。また、このゴロゴロとした低くて細かい振動を伴う周波数には、生物の免疫力や自然治癒力を高めることがわかっています。その他にも、ストレスを軽減する効果や、精神的な健康状態を回復させる効果までもあります。
そして特に注目すべき点は、猫を飼っていると心臓病を引き起こすリスクが3分の1も低くなるというデータも報告されているという点です。報告を行ったアメリカのミネソタ大学脳卒中研究所のアドラン博士によると、心理的なストレスと不安と心血管、特に心臓発作との間に関係があることは、何年も前から知られているというそうです。死亡率を10年追跡した結果、猫を飼ったことのある人は、心臓病による死亡率が低いということが判明したそうです。
ここまで大きな効果があるということは、博士自身も予測していなかったようで、いかに大きな効果を表すかが伺えます。
猫とのスキンシップで血圧が安定する
猫とのスキンシップで、血圧が安定するという報告もあります。
ある老人ホームでの実験結果をご紹介します。
猫に触れる前と後の血圧についての値を調べた結果、次のような数値が現れました。
・68歳の男性 最高血圧138 最低血圧101→最高血圧126 最低血圧96
・72歳の女性 最高血圧136 最低血圧102→最高血圧115 最低血圧86
数十人の入居者にテストしたところ、約80%の方の血圧が下がりました。
私たちは、何らかのストレスを受けると、体内でコルチゾールと呼ばれるホルモンを分泌します。これは、脂質や骨の代謝を促進するなど、私たちにとって欠かせない成分です。しかし、長い期間ストレスが掛かってしまうとコルチゾールが体内で過剰に分泌していまい、これにより高血圧を引き起こし、健康にとって逆効果になってしまいます。
猫をなでるとこのコルチゾールの量の分泌量を抑えられるため、血液の安定を図ることができるとされています。
科学的に証明された驚きの健康効果
猫には様々な健康効果があることがわかっています。先述した効果意外にもまだまだたくさんの健康効果があります。
心臓麻痺のリスク軽減
エリヤ博士という、心臓病とペットの相関研究を行っている人がいますが、彼によると、心筋梗塞の発作を起こした後の1年後の生存率は、猫を飼っている人の方がなんと3倍以上高いとのことです。さらに、冠状動脈の閉塞の治療を施した人を1年後に調査した際にも、猫を飼っている人の方が高い生存率を示しています。
脳卒中のリスク軽減
脳卒中は、高血圧が一番の原因と言われています。
猫を飼うことで、血圧の安定が期待できるということから、脳卒中のリスクを低下させるということにもつながるということです。
猫が喉を鳴らすゴロゴロ
猫が喉を鳴らす時のゴロゴロは、人間の自然治癒力につながります。血圧を下げてくれたり、不安を和らげてくれたり、ストレスを軽減してくれたりと、副作用のない薬と言われています。
リラックス効果
人が猫と触れ合ったりコミュニケーションをしたりしている時、リラックスして血圧や心拍数が低下します。猫を触ると自然と笑顔になりますが、その際に心を癒してくれることはもちろん、体までも癒してくれるのです。
ちなみに、癒されているのは猫も同じです。
猫も安心してリラックスしてくれます。触れ合うことによって双方が癒しの効果を得られるなんて素敵ですよね。なんだかストレスが溜まっていてイライラする、最近のよく眠れない、そんな時は是非猫に癒されてみましょう。
猫を触る時の注意点
人間がそれぞれ感情表現が異なるように、猫も感情表現の仕方に差があるものです。触れてあげても喜ぶことなく、怪訝な表情を浮かべる猫もいます。そんな猫でも、気持ちよい場所を触ってあげることで、だんだんと心を開いてくれるでしょう。
猫と仲良くなるためにも、ポイントをしっかりと押さえて触ってあげましょう。喜びやすいポイントは、耳後ろ、顎下から胸あたり、背中、頬、しっぽの付け根などです。逆に、嫌がるポイントは、頭、しっぽの、腰、おなか。足の先などです。猫は、愛情を持って接してくれる人のことが好きです。一緒に遊んでくれる人や、頭や喉を撫でてくれる人などが大好きです。
また、猫が今どんな気持ちなのかを知るのも大切なことです。いろいろな気持ちがわかれば、スキンシップも取りやすいですよね。
たくさんのスキンシップを取ることが健康法につながるのですから、より深くスキンシップがとれるように気持ちを理解するように心がけましょう。猫とたくさん触れ合って、健康アップを目指してみてはいかがでしょうか?