技術・センスをはじめ、ネイリストに求められることはとてもたくさんあります。そのなかでも特に必要なのが、お客様の心をつかむ会話術。1~2時間はサロンで向き合うのに、会話がしどろもどろではお客様も不安になりますよね。
でも口ベタだし知らない人と何を喋っていいかわからない……。そんなお悩みを持つあなたに会話のコツを伝授します。
会話の切り口は指先にあり
当然といえば当然ですが、ネイルの話題から始めましょう。どんなカラーテーマが好みなのか、クールにしたいのか、かわいくしたいのか。好きなモチーフはあるか……。
その他にも、これまでどんなネイルが気に入ったかなどなど。聞き込みを入念に進めることで、お客様は安心するものです。まずはリクエストをしっかりキャッチして信頼を得ましょう。
指先を伝ってファッションチェック
お客様が身につけている洋服やアクセサリーには会話のタネがいっぱい!そのアイテムがあなたの知っているものなら大当たりです。そのブランドやショップの話で盛り上がりましょう。
知らないものでも、かわいいと思ったものや、一際目立つ物があればとにかく褒める!「しらじらしくてそんなこと出来ない……」というあなたは、どこで買ったのかを聞いてみるのもひとつの手。場所の話題も、会話が広がる可能性を秘めています。
ここまでくれば、お客様との壁もかなり薄くなっているはずです。お休みの過ごし方、普段のお仕事のことなども聞いてみましょう。それがちんぷんかんぷんでも大丈夫。
疑問やわからないことは素直に聞いて、教えてもらう姿勢をつくるのも効果的です。お客様のお話で自分の世界が広がることも、ネイリストの特権です。
もし心を開いてもらえなくても大丈夫
これまでのどのアプローチもダメ。どんなに話しかけても興味がなさそう。ぼんやりしたり、携帯を眺めたりしてばかり……。
なかにはそんなお客様もいらっしゃるでしょう。そういう方にはあえて沈黙で接しましょう。
お客様にとってはせっかくのプライベートの時間です。静かに気を遣わず過ごしたい、黙って疲れを癒したい、という方もいますよね。あなたは笑顔を絶やさず作業に集中しましょう。真剣さが伝われば、居心地良く感じ、信頼感アップでリピートが期待できるかもしれませんよ。
以上はあくまでもヒントですので、初回の接客で焦って根掘り葉掘り聞きすぎないようにしましょう。
それから、会話の途中でもお客様の反応や顔色はよく見ること。特にお客様の気持ちや行動を否定するのはどんな場合でもタブーですので気を付けて!
2回目・3回目と話題を重ねて、お客様のハートをがっちりつかみましょう!