今やインスタなどでも簡単に膨大な量の画像が検索でき、ネイルデザインは本当に身近なものになっていますが、その中でも、やはり人気芸能人、モデル、読者モデルのネイルは、やはりトレンドをうまく取り入れてアレンジされていますし、話題にもなりますよね。
実際、彼女たちが行きつけのネイルサロンは、トレンドアイコンとなる方たちのニーズを満たしているからこそ選ばれているわけなのですが、この特集では、「あの人のネイルサロンでの過ごし方」「ネイリストに求めているもの」などを探っていくことで、接客のヒントにつながるきっかけを聞き出そうと思っています。
<第1回ゲスト>
起業家/ビューティーコミュニケーター 戸田さと美さん
女性起業家として、そしてシングルマザーとして、1児の母でもある戸田さと美さん。子育てに仕事に忙しい一方で、常に美意識も高く、セミナーなども多く開催され、インスタのネイル投稿も毎回人気の彼女のネイリストへ求めることをリアルにお聞きしました。
インスタでも拝見したのですが、今回のネイルはどんなテーマですか?
戸田:実は今月、ハワイに息子と2人で行く予定だったんですが、直前で行けなくなりそうで気落ちしていたんです。気分だけでもハワイアンにしたいと思って、大人のハワイをイメージしてもらいました。
戸田さんはママ業やお仕事に追われる中でも美意識を常に高くもっていらっしゃいますよね。ブログやインスタでは、戸田ネイルファンも多いとお聞きしましたが、行きつけのネイルサロンはずっと変わりませんか?
戸田:子どもが今年から小学校に入ったことで仕事とのバランス含め本当に目が回るような 忙しい日々なのは確かです(笑)でも、だからこそネイルはふとした時にも目に入るたび、気分を上げてくれるので、私にとっては必須アイテムであり、ネイルサロンに行くことも日常生活の一部ですね。
ネイルサロン、実は結構変えています。ネイリストさんの移動がきっかけだったり、自分の冒険心に素直に従うこともありますが、口コミで聞くネイルサロンは、やはり行きたくなります。とはいえ、ネイルサロンはやはり人に紐づく部分も多いので、リピートするかしないかは、やはり担当の方の雰囲気も大きく左右しますよね。
戸田さんがリピーターになるネイルサロンはどんなお店でしょう?
戸田:私ももう35歳になったので(笑)、お店のトーンは落ち着いている方が好みです。その中で、大前提ですがお店の清潔感は何より大事なのと、ネイリストさんは、普段の話が上手とかは正直どうでもよく、一言でいうと「空気が読める人」であることですね。
私の場合、ネイルをしていただいている時間帯は、だいたい仕事の合間の隙間時間を見つけて行くことが多いので、ちょっと仕事脳のままである場合も多々あるんです。時間に制限があることもあるので、こちら側の要望やイメージをしっかり受けとめてもらえるまでが早くてスムーズに行くとやはり好感度もあがりますね。
デザインはご自身でイメージを固めてオーダーされる感じでしょうか?
戸田:いや、実は雰囲気やイメージは頭にあるものの、デザインはとってもよく迷うので、提案ができる人がいいんです。サンプルのネイルをもとに、カスタマイズしてもらって、色やストーンなどを変えてオーダーすることが多いんですが、そこで、その人の趣味嗜好をうまく引き出し、提案できる人は強いなと毎回思います。
若い頃と今とでは、やはりネイルサロンに求めるものも変わってきましたか?
戸田:そうですね、やはり変わりました。若い頃は、流行りものを試したい!という本当にファッションのひとつとしてのニュアンスの方が強くて。ネイルサロンのお姉さんは、なんでもお話を聞いてくれたり、教えてくれたり、話しやすい方がよかったかな…。でも、そのニーズも絶対にあるはずで、必要な要素だと思います。「話しやすさ」の空気感を作れる方は、きっとどんな方でも合うはずだと思うんですよ。「聞く」ことは、ネイリストの方だけでなく、私含めてすべての仕事上でも基本ですし。
「聞く」ことができることからの接客がポイントですね。
戸田:そうですね。聞くこともそうですが、一番は、すべてひっくるめて最初にも言った「雰囲気を読めること」が最大の接客ポイントだと思います。無理に聞くことはないし、話すこともない。でも、雰囲気に合わせつつ、その人の求めたネイルデザインができあがるなら最高だと思います。
インタビュー後、「実はあきらめていたハワイ、行けることになりました!」と息子さんとハワイに旅立たれていた戸田さんから連絡がありました。こんなママの顔を持ちつつも、一起業家としても成功されている方からのお話は説得力もありました。一朝一夕ではなかなか身につかない説得力ですが、少しでも参考になれば幸いです。