普通に生活しているだけでも「イライラ」してしまうこと、誰だってあります。接客業の皆さんならなおさら、どんな人にも同様のサービスを提供することは、そう簡単なことではありませんよね。その過程では絶対に感情が動いてしまうこともあるでしょうし、「イライラ」している自分にもどうにもムシャクシャしてしまって、どうにもこうにもやるせない気持ちを抱くこともあるでしょう。「本当は 怒りたくなんかないのに」少し落ち着いてからなんだか落ち込んでしまった経験も、何かしら覚えがあるのではないでしょうか?
東洋医学で注目すべきは「肝」。
私のコラムでもよく登場する「肝」ですが、陰陽五行思想でこの「肝」と関係する(つながっている)とされるのが、怒りや欲求不満(憤慨・恨み・いらだち など)なんですね。
肝が弱っていると、怒りに似た感情が沸き易いことにもつながります。
難しいこと抜きで考えてみれば、人間の体の中で、肝ほど複雑でいろいろな処理をしている臓器はないとされるほど働きもの。さらに少し弱ってきた(調子の悪い)ときなどに、ドバッと仕事が降ってきたら・・・
「なんで わたしばっかり!!」
「いい加減にしてよ!!」
って 言いたくもなると思いませんか?
余談はさておき、そんな風に「肝」がダメージを受けると、
・首と肩の筋肉の緊張
・頭痛、めまい
・眼精疲労、目の疲れ
などの症状にも出てきてしまい、さらなる不調も引き起こしかねません。
感情も カラダからのSOSのサイン。「なかったふりして 無理やり誤魔化そうとしない」というのは、ココロとカラダのためにとても大事なこと。押さえ込んでる感情を、外に出す、うまく表現していくことが必要でもあるのです。
とは言っても…
「怒リヲウマク表現スルッテナニ?」
カンタンカンタン、とは、とても思えませんよね。性格的なものもあるでしょうし、得意不得意もあるはずです。ただ、怒髪天した後に襲いかかる後悔ほど破壊力のあるものもそうそうない…。あそこまで爆発してしまう前に何とかやり過ごしたいな。
そのお手伝いなら伝授することができます。
「ああイライラする」そんな感情がムクムクと沸きあがってきたときは、少し深呼吸して気持ちを落ち着かせましょう。
肝と関係が深いのは目なんです。
パッとすぐにできることは、酸っぱいものを食べること(アメなどでもOK)、すぐ窓の外の緑を見ることもオススメです。もし用意できるのならば、ホットタオルのようなものを目にあてて1分くらいゆっくり休むだけでもかなり違います。習慣にできるとなおいいですよね。皆さんであれば、イライラしやすい時には少しネイルにも色を取り入れてみるのも精神安定剤的にいいかもしれません。
とはいえ、これは一時的なもの。結局は根本的な原因にも目を向けなければいけないときがあります。出来るだけ早めに解決することにもトライしてみてくださいね。