メイクをするとき、素顔になったときに気になる目元のクマ。寝不足はしていないのに、なぜかクマがひどいというあなた、それは色素沈着しているのかもしれませんよ。
クマには種類があり、寝不足や血行不良ばかりが原因ではありません。色素沈着の原因や予防法、ケアの仕方について紹介します。
色素沈着の原因
メイクをきちんと落とせていない
目元のクマ、なかでも色素沈着型のクマはメイクを落とす際にきちんと落とせていないことが大きな原因となります。
目を大きくぱっちり見せるためにアイラインやマスカラ、アイシャドウをしっかり入れているにも関わらず、クレンジングはまとめてささっとして終了~なんてこと、ありませんか。
アイメイクはクレンジングの前に、アイメイクリムーバーで丁寧に落とさなければ、落としきれなかったメイクの色素が皮膚にたまり、色素沈着してしまうのです。
これ1本でOKと宣伝しているオイルクレンジングなどもありますが、クマが気になるのなら、これ以上濃くさせないためにもきちんとアイメイクリムーバーを使うことをおすすめします。
目の周りをよくこする
メイク落としの使い方も大切ですが、色素沈着の原因には摩擦や刺激を与えていることも考えられます。もともと目の周りの皮膚というのはとても薄くて摩擦や刺激に弱いもの。
それをクレンジングのときにゴシゴシと力いっぱいこすったり、合わないメイクアイテムを使ってかゆみが出てひんぱんに目の周りをこする、といった行為もクマをひどくする要因です。
また、乾燥してかゆみを感じるという場合もあるので、保湿をしっかりすることも大切です。特に乾燥しているときは、ターンオーバーが乱れてしまい、メラニンが蓄積し色素沈着として残ってしまうことも。
また、アレルギーやアトピー性皮膚炎の炎症によって色素沈着を起こす場合もあります。
目元の色素沈着の予防法
メイク落としは刺激を与えず優しく行うこと
目元の色素沈着を防ぐためにできることとして、まずは丁寧にメイクを落としましょう。アイメイクリムーバーで先にポイントメイクを落とすのはもちろんですが、そのときにゴシゴシこするのではなく、ゆっくりリムーバーをなじませてから優しく拭き取ります。
どんなに濃いメイクも数秒馴染ませれば、するんと取れます。その後にまだ汚れが残っていれば、新しいコットンにリムーバーをつけて、もう一度優しく拭き取りましょう。
疲れて帰った後には面倒かもしれませんが、このひと手間が1年後・5年後の自分の顔を作ると思って、がんばってくださいね。
ターンオーバーを乱さないこと
目元が常に乾燥していたり、ひんぱんにこすったりしていると、ターンオーバーが乱れてしまい、本来排出されるはずのメラニン色素が残り色素沈着の原因になってしまうことがあります。
これを防ぐためには、ターンオーバーを正常に働かせること。まずは乾燥のケアを習慣にすることからはじめましょう。普段のスキンケアの際に、目周りだけ乳液を重ねづけしたり、乾燥によるシワも気になるのであれば、目元専用のアイクリームを用意するのもいいですね。
乾燥対策をすればターンオーバーはかなり改善されます。
あと気をつけたいのは目元をこすること。ついクセでこすってしまう、何だかいつもかゆくて、という人はメイク用品を変えてみるとか、一度病院へ行くなどして、こすらない習慣をつけていきましょう。
紫外線対策もしっかり
色素沈着予防として、意外と大切なのが紫外線対策です。先ほどもメラニン色素が残って色素沈着してしまうと書きましたが、そのメラニン色素を作りだすのが紫外線。だとすると、紫外線対策をしっかり行ってメラニンを作らないようにすればいいわけです。
日焼け止めは目元までしっかり塗るようにしましょう。
色素沈着のケア方法
美白アイテムと保湿ケアを
それでは、すでに色素沈着をおこしてしまった場合のケア方法をご紹介します。まずはしっかり保湿ケアを行い、ターンオーバーを正常に導いていきましょう。
人間の皮膚は一定のサイクルで生まれ変わると言われていますから、毎日丁寧にケアしてあげれば、肌はきちんとこたえてくれるはず。
また、美白アイテムを投入するのも効果的。特にビタミンC誘導体が配合されているものは、ターンオーバーを促してくれるはたらきがあります。
目元専用美容液を使って、優しくマッサージ
目元のために作られた専用美容液を塗ってマッサージする方法もあります。このとき注意するのは力の強さ。ぜったいにゴシゴシと力をいれてはいけません。
目元に美容液を塗り込んだら、中指か薬指で目の周りをぐるりと優しく押してあげます。中指や薬指を使うことで、余計な力を入れることなくマッサージできますよ。
美容液を塗るときについ力が入ってしまうという人にも、中指・薬指を使って塗る方法がおすすめです。ぜひ試してみてくださいね。
それでも頑固なクマは皮膚科へ行くのも手
一生懸命ケアしてみたけれど、クマが頑固すぎて困るという人は、一度皮膚科や美容皮膚科へ相談に行ってみるのもいいでしょう。クマで病院に行ってもいいの?と思いがちですが、一般の皮膚科でも診察はしてくれます。
ただし、クマの状態によって保険適用外の治療になることもあるので、支払いはちょっと高くなるかもしれないということは想定しておきましょう。それでも、自分のクマの状態にあった治療法や薬を出してもらえるなら、一度頼ってみるのも手ですよね。
まとめ
目元のクマの原因になる色素沈着。日頃のメイクの落とし方や摩擦によってクマができてしまうんですね。クマをメイクでうまく隠せないと、いつも疲れた感じの顔になってしまい「ちゃんと眠れてる?」と心配されることも。
色素沈着型のクマは、クレンジング方法やスキンケアなど日頃の習慣を変えることでケアできます。
疲れているときにはちょっと面倒かもしれませんが、今から色素沈着をためてしまうと後々後悔することに。まずは保湿を徹底するなど、自分にできることから行ってみましょう。
すでに長年クマに悩まされているのなら、皮膚科へ行ってみるのもひとつの手です。自分に合った方法を試してみてくださいね。