いよいよ夏!きっとネイリストの皆さんは、ハンドにフットと繁忙期であわただしく日々を過ごされていることと思います。少し気分転換もかねて、今日はお客様とも話がはずむ、夏メイクのお話を。
夏メイクというと、ブルーやパステル系のアイシャドーを取り入れよう!と思う方も多いかもしれませんね。でも、メイクは季節感のあるカラーを使うことが正解とは限りません。やはり自分に似合う色であるか、それが大事なのは大前提ですが、
年を重ねてくると、涼しさも陰影や艶感を演出することで、ぐっと印象を変えるメイクにすることができます。
大人メイクのポイントは、自分の骨格を生かして立体的に
日本人の顔だちは比較的凹凸が少ないのでそれを深くはっきり見せる為に、美容雑誌では彫りを深く、はっきりとさせるメイク方法がよく載っているのを見かけます。ですが、これは人によっては自身のなりたいイメージとはかけ離れた仕上がりになってしまう事もあります。
私のメイクレッスンでよく聞くお悩みは、
・顔がのっぺりとしてしまう
・いつも同じメイクで代り映えがしない
・幼くみえてしまう
など、が多いのですが、どんなに童顔であっても、陰影をつかった骨格メイク+トレンドカラーの取り入れ方次第では、驚くほどに大人な女性らしいメイクになりますよ。
ベースメイクの手順は以前も説明させていただいたことがありますが、おさらいすると・・・
基本ベースメイク(順番と役割)
①日焼け止め:外的な刺激や紫外線から肌を守ります。
②下地:肌をなめらかに整えて肌色を均一に見せます。
③ファンデーション:肌の色ムラやトラブルをカバーし、肌を美しく見せます。
④フェイスパウダー:リキッドやクリームタイプの液体ファンデーションの仕上げとして使用します。ベースメイクの油分を抑えて化粧崩れを防ぐ効果があります。
これは基本的な手順ですが、季節やその人の肌質によって、選ぶアイテムも違ってきます。この時期パウダリーファンデーションを使われている方は、マットよりの質感なお肌になっている場合が多いので、夏には少し重いイメージだったりするもの。
全部はご紹介できないのですが、たとえばコントロールカラー。私はラ バーズ プロ カラー コレクターのアイボリーを愛用しているのですが、ムラになりにくいのと、自然な艶を出してくれる優秀アイテム!この艶の秘密は、とてもとても細かいパール感が効いているから。
このパールが光を取り込み反射させてくれるんですね。コントロールカラーをしっかりするだけでも、内側から輝くうるおいを感じる質感のお肌になりますよ。
また、わたしの場合、人によっては美容雑誌ではノーズシャドウを入れる部位に逆に白いハイライトを入れることもあります。光の効果で凹みを底上げすることで、ナチュラルで素肌っぽいけどあか抜けた優しい雰囲気を作り上げるのです。
アイメイク
今年おススメしたいアイメイクはモグラカラー!グレーがかったブラウンのお色で、ハーフメイクになれる!と春先から話題になっていますが、このお色、本当に優秀で、どんな方にも合い、色気が増します。
ここでふんわりと色づいた目元を引き締めるため、大地を感じるような、アースカラーのアイラインをいれる。私は、最近THREE(スリー)のものがお気に入りでよく使っています。
チーク
チークは柔らかいベージュとパキッとオレンジのダブル使いがおススメです。このダブル、がポイントなんですよね。オレンジだけだと、結構しっかりとオレンジが出てしまう。でも、ベージュを入れている分、自然で健康的な顔色に見せてくれるんです。
ちなみに、チークを入れる場所は、黒目の端っこと、頬骨をクロスさせたところから。かわいく見せたい方はまるく、シャープに大人っぽく見せたい方は、三角に入れると効果的です。
仕上げのルージュ
これもまた艶っぽく見せるポイントは、中央から色を入れていくこと。唇の素敵な見せ方はまた別途で記事を書きたいと思いますが、私は、時間がないときでも、中央にポンポンとルージュを乗せて、そこから色を広げるような塗り方をしています。これも立体的に見せるコツですね。
人の心理的に顔がはっきり、目がつりあがっている方はたれ目に、たれ目の方は釣り目で彫り深くはっきりとした顔を望む傾向があります。まずは自分がどんな自分になりたいか、明確にイメージすることが大切。
それには、光と影をどう使ってあげればいいか。
自分の顔の骨格はどうなっているのか。
しっかりと向き合い、感じてあげることを念頭においてメイクすると、女度がぐっとあがりますよ!ぜひ試してみてください。