ネイルが好きで、趣味から仕事にしたいとネイリストを目指す方は多いです。しかし、検定を取得したからといって、すぐに華々しく活躍できるわけではありません。
どんな有名ネイリストでも「下積み時代」というものを通過しています。下積みと聞くと、なんだか辛く大変そうなイメージを持ってしまいますよね。
実際、ネイリストの下積みとはどのようなものなのでしょうか?キャリア17年ネイルサロン経営&ネイルスクール講師がご説明します。
ネイリストになるには?
ネイリストになるためには主に以下の段階を踏んでいる方が多いです。
①ネイルスクールに通い技術を身に着ける
セルフネイルがいくら上手でも、ただ独学で練習しただけでは、お客様に施術できるレベルにはなれません。ほとんどの人がネイルスクールに通い技術と知識を習得します。
②ネイル検定を取得する
ネイルサロンに就職するには、最低JNEC検定2級以上は取得したほうが好条件で就職が可能です。
ネイルスクールは講師がおり、サロンワークや検定試験に必要な基礎知識や、流行の技術を学ぶことができます。
また、スクールには同じ目標に向かって学ぶ仲間がいます。お互いに練習や悩み相談ができるので、刺激になりますしモチベーション高く学ぶことができます。
③ネイルサロンに就職する
検定取得、もしくはスクール卒業のタイミングでネイルサロンへの就職活動をしサロンに就職します。
いつか自分のお店を持ちたいと考えている方も、一度はサロンに就職することをおススメします。
理由としては、サロンワークがどのようなものか実務経験を積むことができますし、自分の指名のお客様が沢山つけば引っ張って行って独立することも可能だからです。
以上が一般的なネイリストへの道のりでした。
次項では具体的な「ネイリストの下積み」についてをご説明しましょう。
ネイリストの下積み期間とは?
ネイリストにおける「下積み期間」とは、就職してから一人の技術者としてお客様を施術できるようになるまでの期間を指します。
美容師の場合、学校を卒業し就職してからすぐにカットをすることは稀です。
ほとんどが先輩美容師さんのヘルプをしながら実務を学び、一定経験をクリアしてから技術者デビューすることができます。
ネイリストの場合もこれとほぼ同じで、就職するとほとんどがアシスタントネイリストとして、先輩ネイリストのヘルプ業務をしながら技術を学びデビューとなることが多いです。
では、次に下積み期間の仕事内容はどのような感じなのかご説明いたします。
アシスタントネイリスト業務について
就職してから行うネイリストのアシスタント業務の主なものは以下の通りです。
ヘルプ施術
先輩ネイリストの施術業務を行います。
ジェルオフやプレパレーション、ハンドトリートメントなど、「メインの施術以外の施術」が主なものです。
それ以外にサロンの掃除や備品補充、電話応対などの日々の雑務を行います。
技術研修
アシスタントから技術者へ昇格できるように、サロンで行う様々な技術研修を受けます。
研修方法はサロンにより異なります。
モデルを各自で呼んで、営業後に店長に指導してもらう場合もあれば、研修センターのような場所に新人が集められ相モデルで講習を受ける場合もあります。
実技テスト
研修で学んだのち社内で定める実技テストを受け合格すると、晴れて一人前の技術者としてお客様に施術することができます。
またテストに受かると昇給ということがほとんどなので励みにもなりますね。
一般的な下積み期間
美容師さんの場合はアシスタントから技術者になるまで3年~5年ともいわれていますが、ネイリストの場合は比較的短期間です。
サロンによっても異なりますがジェルネイルなら入社してから約3か月、スカルプまででも約1年です。
逆にいうと、入社してからテストに受かる3か月~1年くらいの間は、サロンでの研修や、業務後の練習が続くので頑張りどころとも言えます。
下積み期間中のアドバイス
さいごに、下積み期間が心配な新米ネイリストのあなたへアドバイスです。
大変と思わず、経験・学びと思う事
最初は慣れない業務や、先輩からのプレッシャーや人間関係などで不安に感じることもあるでしょう。
しかし、こういった経験があなたを成長させより魅力的なネイリストへと変身させてくれます。
目標を持つこと
「3か月後には技術テスト合格」「半年後には指名50本」「3年後には独立開業」
のように、具体的な数字を入れて目標設定をすることで、日々どうしたら良いか行動が変わってきます。
下積み経験はネイリストとして働き始めたときしか経験することのできない貴重な時期です。
ここを有意義に過ごすことで、あなたの今後のネイリストとしてのキャリアが変わってきますよ!!