ネイリストとして働く以上、できるなら希望のサロンで働きたい!というのは誰もが思うことです。給与面や、お店の雰囲気、勤務時間など各々、勤務先のサロンへの条件は少なからずあることでしょう。
ですが、特に初めてのサロン面接となると、自分のアピールポイントや、面接担当者に気に入られるために抑えておくべきポイントなど、分からないという方が多いのではないでしょうか。
希望のサロンに就職するためには面接で抑えておくべきポイントについて事前に知って置くことが重要です。ここでは知っておくとサロン面接の合格に一歩近づくポイントについてお話しします。
人事が採用したくなるネイリストとは?
まず採用面接において、そのネイルサロンがどんな人材を求めているのか、ということを理解しておくことが重要です。
もちろん、サロン側としてはリピーターを増やすために、接客力や技術力が備わっていて、即戦力となるネイリストが欲しいと思うのは当たり前のことですが、それだけではなく、経験の有無に限らず、将来的にお店での活躍が見込める、またはそういった考えをもっている人材を求めているサロンも多いようです。
全てのサロンの基準というわけではありませんが、採用したくなるネイリスト像というのを参考にして自己PRを考えてみても良いでしょう。
目標を持って働くことができる人
これはネイリストとしての経験に関わらず言えることです。自分が将来的にどんなネイリストになりたいかという目標をもっている人は、その目標達成にむけて行動をすることができるため、目標がない人に比べると成長意欲が高く、結果的に活躍するネイリストが多いのです。
サロンとしても成長意欲のある人を採用すれば将来にも期待できるので、明確な目標や、なりたいネイリスト像がある人は積極的に採用したいと考えていることが多いです。
面接の際は、ただ「こんなネイリストになりたい」ということだけでなく、このサロンでなら〇〇な制度があるので、目標としているネイリストになれると思い志望しました」というように、サロンの制度と結び付けてアピールしてみるのも良いでしょう。
サロンの雰囲気に馴染める人
店舗HPやネイルのデザインを見ているとわかりますが、サロンごとにコンセプトがあり、雰囲気や客層も異なります。採用担当の方は面接にきている人がこのサロンに馴染めるのか、その人の良さを最大限に出せそうかというところも見ています。雰囲気に馴染めない、得意とするデザインがコンセプトと違うとなると、デザインをみて店舗を選んできてくれたお客様にも最適な提案ができず、せっかくのお客様を逃してしまうことになることもあるからです。面接を受ける際はHPを必ず見て自分が得意としてるデザインや自分の好みのデザイン、雰囲気のサロンであるか見極めることも重要です。
すぐに辞めない人
これはネイルサロンに限らずどんな職場でもいえることです。せっかくいいなと思って採用したネイリストさんでもすぐに辞められてしまってはサロンにとっては何の利益にもなりません。それだけでなく、採用にかけたコストも無駄になってしまいます。ネイリストさんの中にはスキルアップのために、いくつかのサロンで経験を積んでみたいという方もいらっしゃいますが、採用する側としては一度採用したネイリストさんにはキャリアアップをしてもらって、いずれはネイリストを育てられる立場になってくれることを期待しているのです。
だからこそ「長く働いてくれそうだな」と思えるネイリストさんは欲しいと思うのです。
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逆質問は事前に準備!
逆質問とは、面接の最後に聞かれることが多い「何か質問はありますか?」といった質問のことです。もし今までの面接で「特に何もありません」と答えてしまっているという方はとても勿体無いですよ。事前に逆質問を考えてすることで面接担当の方に「意欲的」、「お店のことを知ろうとしている」といった好印象を持ってもらえる機会につながるからです。
では「何か質問はありますか?」と聞かれた時にどんな質問をしたら好印象になるのでしょうか? ポイントとしては、このサロンに興味がある、働く意欲があると思ってもらえることが重要です。
どんなサロンを目指しているか
この質問は面接担当がオーナーさんや経営者の方である場合には、特に自分の意欲を知ってもらうために効果的な質問になります。まずは店舗のコンセプトをHPなどで事前に確認し、将来的にはどんなサロンを目指しているのか聞いてみましょう。その後で共感した点を含めて話すことでこのサロンで働きたい理由も伝わりやすくなるでしょう。
力を入れている技術・メニューについて
これもHPに記載されていることが多いですが、なぜそこに力を入れているのか理由を聞きいてみましょう。その後で、サロンで力を入れているメニューやオーナーネイリストさんの得意な分野と、自分がネイリストとして強みにしたいスキルが共通していることを伝え、取り組もうとする姿勢を示すことができればかなりの好印象になります。
入社後から役職につくまでの流れ
入社後の流れについて質問することはとても大切なことです。面接担当の方があなたがそのサロンで働いている様子をイメージしやすく、雰囲気にあっているかなど分かるようになるからです。そして、実際に今役職に就いている人がどんな経緯で就任したのかを聞くことで、「ただネイリストとして働きたいということだけでなく、このサロンで成長をしたいという強い気持い」を示すことができます。サロン側としてもキャリアを積んで長く働いてくれるネイリストさんを欲しいと考えているのできちんと自分の考えを含めて話すことができれば、合格に近づけるでしょう!
これはダメ!ネイルサロン面接では避けるべき志望動機
採用面接において「どうしてこのサロンを選んだのですか?」といった志望動機についての質問は必ずと言っていいほどされます。もちろんあなたなりの選んだ理由を話すことが一番ですが、あまり言わない方が良い志望動機もあるので注意しましょう。
技術の勉強ができるから
一見この動機は成長意欲が感じられ、好印象なのでは?と思えますが、ネイルサロンの面接においてはあまり適切ではありません。なぜなら、ネイルサロンは売り上げを作る場であり、働くためにはお客様に施術できる程度の技術があることは当たり前だからです。
また未経験採用を行っているサロンでもスクールを卒業し、ネイリストとしての基礎的な技術は持っていることを前提としている場合が多くネイルサロンで技術の勉強をしたいという志望動機が好まれるとは言い難いのです。
前の職場の愚痴
実はこれは転職の際の志望動機を話す際にありがちなのですが、前職の愚痴になってしまっていると気付かずに話してしまっていることがあるのです。
例えば、志望動機を聞かれ、「このサロンは福利厚生も整っていてネイリストとして働きやすい環境が魅力的」というのを伝えたかったのに、いつのまにか「前のサロンは休みもなくて、毎日遅い時間で…」と前の職場の愚痴になってしまっていた!なんてことはありませんか?これでは面接担当として聞いていても気分は良くないですし、「この人は不満を持ちやすいのかな」と採用をためらってしまいます。仮に前の職場が不満で職場を変えたかったと言ってもそのまま話すことは避けましょう。
最後に、絶対にこのサロンで働きたい!と思ったら…
サロン見学に参加
もし、サロン就職の際に「このサロンで働きたい!」と心に決めたサロンがある場合には一度サロン見学に行ってみましょう。
働く前に実際の現場をみることで本当にこのサロンは自分に合っているのか、働いているスタッフたちの雰囲気はどうなのかを確かめることができます。
さらに、面接では聞きづらいことも事前に聞いておくこともできる可能性もあります。面接本番でも、ただ応募して受ける場合と違って、実際に見学して感じたことも含めて話すことができるので志望動機も重みが出ますよ。
一つ注意点として、サロン見学は行なっていないという場合もあるので、事前に電話で問い合わせをしてみて確認をとってくださいね。
お客さんとして行ってみる
サロン見学だと少しハードルが高いなという場合はまずはお客さんとして行ってみるというのもお勧めです。
ネイリストさんですと自分でネイルができてしまうので、あまりサロンにお客さんとしていくということは少なくなりますよね。
店舗やスタッフの雰囲気を確認するのはもちろんですが、接客される側として行ってもこのサロンで働きたいと思えれば志望動機にも活かせますし就職後にも「なんだかこのサロンは合わないな」といったミスマッチも起こらないはずです。
面接で自分のアピールを最大限にできるようにするためには、しっかりと準備をして臨むことが大切です。
ただ闇雲にいくつものサロン面接を受けるのではなく、どうしてこのサロンで働きたいのか、自分はどんなネイリストになりたいのかをよく考えてサロン選びをしましょう。