サロンワークと検定の違い

ネイルスクールを卒業し、4月からネイルサロンに就職された方も多いと思います。

いざ就職し勤務が始まると、「あれ?スクールで習ったのと違う??」と困ってしまったことはありませんか?

どっちを信じたら良いかわからないよ~というかたは「サロンワーク」と「検定」の違いについて知っておくと、迷わずサロンワークができますよ!

習ったことと違う!と慌てる前に

サロン勤務がスタートすると、職場の上司や先輩からサロンで行っている施術メニューのレクチャーを受けます。

サロンの規模により指導方法は異なりますが、大手サロンほど技術マニュアルが確立されています。
その際に、「学校では甘皮は切っちゃダメって習ったのに、こんなに切っていいの?」「フットケアのとき、ポリッシュを持って塗れないよ~」など、これまでスクールで習ったことと違うことを言われて、戸惑ってしまうのではないでしょうか。

実は技術はネイリストの数だけ存在します。あなたがスクールで習った内容だけが全てではないですし、教わった先生によっても技法が異なったりします。

ネイリストとしてのスタートラインにたったとき、「必ずしも検定=サロンワークではない」ということを念頭に入れておく必要があります。

そうすれば、最初の段階で疑問と不安で悩まされることがぐっと減りますよ。事項では、とまどいやすい技術メニューについてをご説明します。

衛生状態

一番多いのがネイルサロンの衛生管理状態についてです。スクールの検定指導では「ウェットステリライザーは必ず用意」と習っているかと思いますが、実際サロンワークでは検定のようにウェットステリライザーを用意していないサロンの方が多かったりします。

消毒は使うときにエタノールで直接噴射し、使い終わったらキャップをして保管、ということが多いです。これは頻繁に出し入れしているとグラスのふちに刃先をぶつけ曲げてしまうのを防ぐためだったり、エタノールの消耗を極力抑えるためだったりします。

大切なのは使う瞬間にしっかりとニッパーの刃先などお客様の皮膚に接するところを清拭消毒することです。

他にも、アームレストのタオルをお客様一人ごとに取り換えていないサロンもありますしフットバスは軽く洗うだけで浸漬消毒していない場合もあります。

これは勤務先の意識の違いにもよりますが、衛生状態のレベルを完璧にすればするほどコストがかかるということです。

勤務先のサロンが客単価の低いサロンなら、衛生状態のレベルが低くならざるをえないでしょう。

ケアの仕方

検定では、ネイルケアとはフィンガーバスに指先を付けて押し上げる・・、というように習ったと思います。
しかし、サロンワークでジェルネイルを施術する際にフィンガーバスを使用しているサロンはごく少数です。

大半がドライケアをしているのではないでしょうか。スクールを卒業したての新人ネイリストだと、ドライケアをどこまでやっていいのかがわからず出血させてしまうトラブルもあります。

サロンワークのドライケアは、あくまでもジェルネイルを施術する前の前処理と思って下さい。検定試験のようにキューティクルにポケットを作る必要はありません、というよりも技術の特性上できません。

ネイルプレートの上のルースキューティクルが取り除かれ、ジェルが塗りやすいようキューティクルエリアが丸くラインがつながっていればとりあえずは大丈夫です。

直せと言ってきたら?

メタルプッシャーやネイルニッパー、ジェルブラシなどの持ち方は、一番最初に教わった先生のやりかたが強く出ます。

メタルプッシャーも、鉛筆持ちのように教わった人もいれば、人差し指は浮かせてやるよう教わった方もいると思います。

サロンに勤務すると、お店のやり方でやるようにと矯正される場合があります。
小規模サロンの場合だと、人によってやり方がバラバラということも多く、人によって言われることが異なる可能性もあります。

これまでずっとやってきたのにいきなり直せと言われると逆に上手にできず困ってしまいますよね。

もし、変えるように言われたら一度は言うとおりに直してみて下さい。もしかしたらあなたが今までやってきたやり方よりもやりやすいかもしれません。

逆に、すごくやりずらかった場合はその旨を正直に伝えてみましょう。
人間は手の大きさや指の長さなど千差万別です。人によってやりやすい技法があります。まずは色々試してみてその中で自分に合ったやり方が見つかると良いですね!

検定とサロンワークは同じようで違うもの

同じネイル技術でも、検定とサロンワークは目的が違います。
簡単にまとめると以下の通りです。

検定

受かるためのもの。決められたルールにのっとり、その日だけキレイに仕上げる。

ネイル検定の場合、道具セッティングやポリッシュの直置きなど、技術以外の面も重視されてしまいます。同じモデルで何度も練習できるので「作品」としてのクオリティを上げられます。

サロンワーク

お客様からお金をいただくもの。コストをかけず手早く、持ちを良くする。

お客様にトラブルを起こさない程度に衛生状態が守られていれば、道具をキレイに並べるよりも接客スキルだったり、ジェルがいかに長持ちするかのほうが重要視されます。

この春就職したばかりの新人ネイリストさん、今後ネイルサロン勤務をしていく上で、是非参考にされてくださいね!

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