突然ですが、アートサンプルってどのように飾っていますか?ボードやアルバムなどに、出来上がった順から貼り付けて並べるという方が多いのではないでしょうか。
アートサンプルは、いわばサロンの「顔」。ここがキレイに飾られているかそうでないかで、サロン全体のイメージに関わってきます。
ちょっとしたひと手間で、メニューの単価アップが狙えるコツをお教えします!
目次
残念な飾り方になっていない?
SNSにアップされている写真は、撮影用に周りに小物なども飾れるし画像も加工できるしいくらでもキレイに見せることが出来ます。
しかし、せっかく作ったサンプルを店内に飾るとき台無しにしている方が多いのです。
お客様はSNSで写真を見て「このサロンいいな」と思ってご来店されますよね。いざお店に行ってサンプルの現物を出されたらガッカリ・・。
次項からはそんな残念な飾り方と、その対策をご紹介します。
並べ方に法則性がない
フラットアートの隣にエンボスがあったり、ブルー系とピンク系が混在していたり・・、と「ただ並べただけ」の状態です。
お客様が見ずらいだけでなく、安っぽい印象になります。同じアート技法でそろえる、色調でそろえる、テーマでそろえる、等なんらかのルールを決めましょう。
サロン内で見るとき、見ずらい、わかりづらい
かっこいいけど重たいフォトフレームや、めくりずらくテーブルに重ねづらいフォトブックなど、施術されているときにお客様が空いている方の手で簡単に見ることができないのはNGです。
また見ているそばからポロポロとチップが取れやすいなんていうのは論外です。サンプルを作ったら実際施術時のようにお客様イスに座り、片手で見やすいか確認をしましょう。
値段が書いていない
お客様は「これいくらですか?」の一言が中々いえないものです!よくあるのが「サンプルボードの裏にお値段が書いてあります」というもの。
ネイリストからしたら親切で言っているのかもしれませんが、お客様からしたら値段を知りたいけど遠慮してひっくり返せない、なんていうことも。
サンプルの横や下などに小さめでいいので1本あたりの金額(5本セットならセットの料金)がわかるようにしておきましょう。できれば所要時間も一緒に記しておいた方がベターです。
色番が書いていない
お客様は、アートサンプルをカラーサンプルとして見ていることも多いです。
気に入ったデザインを見て「この色はどれですか?」と言われたときに、「えーっとどれですかね~」では、お客様から信頼を得ることは難しいですよね。
何人ものスタッフがサンプルを作成しているようなサロンの場合は、他のネイリストからも分かるようにしておきましょう。
チップサイズの統一感がない
本来なら小指に使うような小さなチップを、切らしているからと言って中指に使ったり、全体的にサイズがバラバラだったり長さがそろっていないと見ていて購買意欲はそそられません。
お客様はサロンで施術してもらうネイル以外に、サロンで過ごす時間や眺めるアートサンプルが楽しみだったりもします。商品を陳列するつもりでチップサイズをそろえましょう。
100均のボードに乱雑に両面テープで貼られている
100均のボードを使うことが悪いのではありません。
買って来たままのフォトフレームにそのまま両面テープで貼り付けられ、さらにテープも下から見えている・・という状態は安っぽさを増長します。
フォトフレームにオシャレな写真を入れてから貼る、周りを飾るなどひと手間加えてからチップを貼りましょう。また両面テープは見えてしまうと、そこにほこりが付きやすくなります。はみ出ないようにカットして貼り付けましょう。
以上が、残念な飾り方とその対策でした。
次項では、意外な飾りテクニックをご紹介します!
サンプルは何枚セットで飾るのが良いの?
インスタなどを見ると、大体のネイルチップは5枚一組で作られていますよね。おそらく片手5本をイメージして作るのが一般かしているからでしょう。
しかし、アートサンプルはチップのコストもかかるもの。必ずしも5枚一組でなくてもいいんですよ!
1枚単品飾り
季節のおススメアートや、同じデザインで色違いなどは1枚ずつ作ってカテゴリーごとにまとめておいた方がおススメしやすいです。
3枚セット飾り
3枚セット飾りをご存知ない方も多いのではないでしょうか。これはフットネイルに是非活用してほしいです!
足の爪は小さいので、サンダルから見えるのはせいぜい親指~中指くらいまでですよね。大きいチップが親指、あとは小さいチップ2枚の合計3枚でOKです。私は小さいチップは、ハンドのロングチップをカットしたあまりを取っておいてフットに使っています。
いちばん大切なこと
アートサンプル作りって、ネイリストなら誰もが楽しいと思う雑務なのではないでしょうか。
でも、気を付けて欲しいのは「何のために使用するのか」目的を明確にするということです。自分が好きなように作るだけではただの自己満足になってしまいます。
アートサンプルの目的はお客様にご覧いただきアートを売るためのツールですよね。
ご覧いただく→トークをする→選んでもらう→追加オーダーを頂く
このような動線=ストーリーがきちんと出来ていますか?
サンプルを作るときに、お客様が見やすいのはもちろんのこと、自分がセールストークにつなげられるような状態になっているかをしっかりと考えて作成するようにしましょう!